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モータースポーツ

没後30年の英雄セナに現役ドライバーたちが語った思い…角田裕毅は「この人は明らかに違う」と感銘、ガスリーはアイドルの車を駆って感激

THE DIGEST編集部

2024.05.17

角田:「セナがモナコを走っている時のオンボード映像を見ましたが、片手でドライブしていて……全てのコーナーを限界で攻めているのを見て、この人は明らかに違うと感じました」

ピアストリ:「セナは、非常にエキサイティングなスタイルを持っていた。その車のドライビングは非常にアグレッシブで、華やかでした。純粋なスピードにおいて、究極のドライバーだ」
 
ボッタス:「彼のレガシーは、今もなお人々のモチベーションとなっている」

マグヌッセン:「セナは常に、スポーツ界最大の伝説として崇められている。史上最高のレーシングドライバーだ」

 現役ドライバーの中で1994年以前の生まれは、アロンソ(1981年)、ハミルトン(1985年)、ニコ・ヒュルケンベルク(1987年)、ダニエル・リカルド(1989年)、ボッタス(1989年)、セルジオ・ペレス(1990年)、マグヌッセン(1992年)の7人で、他のドライバーは生でそのパフォーマンスを目撃はしていない。

 にもかかわらず、何人かの若いドライバーたちはセナをアイドル、目標としているが、なかでもガスリーはその代表格で、先日は英国シルバーストーンでセナがF1デビューイヤー(1984年)に駆った「トールマンTG183」をセナカラーのヘルメットをかぶって走行。当時の伝統的なHパターンのギアボックス、3ペダル、ハイテクなしながらもパワフルなF1マシンを味わった彼は、「一生忘れられない経験。全ての期待を上回るものだった」と感激を隠さなかった。

 また彼は、今週末のレースでも、セナカラーの黄色いスペシャルヘルメットを着用することを発表。「今週末は、多くの理由で特別なものになるだろう。特に、伝説のセナの悲劇的な死から30年を経て、彼を偲ぶことになるからだ。ここで特別なセナのヘルメットを着用し、ブラジルの子供たちの教育を支援する『アイルトン・セナ財団』への資金集めのため、これをレース後にオークションに出品する予定だ」との声明を発表している(フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』より)。

 ちなみに角田は数年前、乗ってみたい車を訊かれた際に、「もし機会があるなら、今と全く音が違う、以前の車に乗ってみたいです。特に興味があるのは、アイルトン・セナが乗っていたマクラーレン。凄いパワーで信じられないような車だったと思います」と語っていたものである。

 ラッツェンバーガーとともに、その死によってモータースポーツ界の安全強化に大きく寄与した偉人は、没後から30年経ってもなお、ファンだけでなく、後進たちにも強い影響力を与えているようだ。

構成●THE DIGEST編集部
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