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「選手を休んでも復帰できるんやで!」痛恨ミスも、執念の演技でパリ五輪“補欠”を掴んだ杉原愛子。笑顔で語った現役復帰の原動力「自分は体操が大好き!」【NHK杯】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.05.19

5人全員が五輪初出場となった体操女子の日本代表。杉原は「補欠」としてチームに帯同する。写真:滝川敏之

5人全員が五輪初出場となった体操女子の日本代表。杉原は「補欠」としてチームに帯同する。写真:滝川敏之

 一度は現役を離れたが、ここまでの原動力とは何なのか。その問いかけには、「やっぱり自分は体操が大好き。だからこそ、体操をメジャースポーツにしたいから、パリオリンピックを目指して頑張ってきた。結果として代表選手に選ばれなかったですけど、もうホンマに感謝の気持ちしかないです」と、最後まで温かい声援を送ってくれたファンに謝辞した。

 さらに、「選手を休んでも、こうやって競技復帰ができるんやで!っていうのが皆さんにもお伝えすることもできたし、いろいろ自分から発信できたことはたくさんあったので、この舞台で代表選手たちと一緒に戦えたのは誇りに思います」と、笑顔満点のスマイルで後輩らにメッセージを送った。

 自身の今後については、「引退はまだ考えていない」と言い切った。代表入りは叶わなかったとはいえ、今夏のパリ五輪では補欠選手として現地に帯同する。「やっぱり補欠って、ホンマに何があるか分からへんから全種目を安定してできるように準備しとかないといけない。自分の役割を果たしたい」とチームのサポートに徹しながら、万が一のための備えとして準備を進めると誓う。全員が10代で初出場と若いチームだけにリオ、東京とオリンピックを経験している24歳の杉原は精神的な支柱としても大きな期待が懸かる。
 最後は、「たくさん体操を伝えられるように頑張りたいと思いますし、ぜひテレビとかで見て頂けると嬉しいです!」と、チャームポイントの笑顔を披露。目に浮かんだ涙の意味を問われた時は少し言葉に詰まり、涙が頬を伝う場面もあったが、演技同様に彼女らしい笑顔を最後まで貫き通した。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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