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「誰も予想してなかったんじゃないでしょうか(笑)」 34歳・田中佑典が3位浮上! 3度目の五輪出場へ1.367点差の射程圏内「本気で行きたい」【体操・NHK杯】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.05.17

3度目の五輪出場を目指す田中。個人総合予選3位につけ、決勝に臨む。(C)Getty Images

3度目の五輪出場を目指す田中。個人総合予選3位につけ、決勝に臨む。(C)Getty Images

 34歳のベテランが奮闘した。
 
 5月17日、パリ五輪の代表選考会を兼ねた体操のNHK杯が高崎アリーナ(群馬)で行なわれ、男子の個人総合予選は2大会ぶりの五輪出場を目指す田中佑典が255.128点の高得点を叩き出し3位に浮上。4月の全日本選手権の得点を持ち越して争う今大会は上位2名が五輪代表に内定する。なお、トップは20歳の岡慎之助で合計258.196点をマークした。
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 全日本2位の岡、2大会連続の五輪出場を狙う萱和磨らと同じ第1組で登場した田中は5つ目の平行棒で全体2位となる15.100点を挙げると、得意の鉄棒では14.666点の高得点を出し、順位をアップ。パリ圏内である2位の萱と1.367点差の僅差につけ、個人総合決勝となる19日に弾みをつけた。
 
 ベテランは試合後、「誰も予想してなかったんじゃないでしょうか」と笑みを浮かべながら、「ノーミスで6種目を終えられた。全体的にも、うまくまとめられた」と五輪切符を射程圏内に捉える位置に驚きを隠せなかった。

 2012年ロンドン、16年のリオ大会に続く3度目の大舞台はもう目の前。「本気でやるからには、本気で(五輪に)行きたい。経験を生かして、進み続けたい」と闘志を燃やしながら、「自分らしい演技を着地まで気を抜かず、堂々と演技したい」と意気込んだ。

 すべてが決まる19日。ベテランの運命は如何に――。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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