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マラソン・駅伝

川内優輝が議論沸騰の”マラソン補欠制度”に私見「他の団体競技と違って、マラソンの場合は…」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.12

鈴木優花は自己ベストで6位入賞を果たした。写真:金子拓弥 (THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

鈴木優花は自己ベストで6位入賞を果たした。写真:金子拓弥 (THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 この発表を受け、パリ五輪の陸上男子マラソンで補欠となっていた川内優輝は自身のX(旧ツイッター)を更新。「元補欠としては今回のニュースを見て、マラソンの補欠という制度について色々と思うところはあります」と切り出し、補欠制度に言及。「陸連のリリースで、発表しなくてもよい日付や経過をしっかりと発表したことは誠実な対応だと思います」と、故障以外の部分も詳細に発表された内容について評価した。

 そのあと、同氏はさらにXを再更新。「マラソンの補欠問題について」と書き出し、「陸連の高岡SDは2004年のアテネ五輪でマラソンの補欠でした。そのため、他の陸連幹部以上に補欠選手の立場や心境を理解しています」と綴り、高岡SDの決断を尊重。続けて、「陸上競技ではリレーとマラソン以外で補欠は設定していません。また、JOC(日本オリンピック委員会)が競技団体ごとに派遣枠を設定しているため、派遣枠を使ってしまう補欠を現地に連れていけないのです」と説明した。
 
 さらに、「補欠解除の時期は既に海外で高地合宿に入っており、そのまま日本に帰国せずに現地入りするチームも多くあります。他の団体競技と違って、マラソンの場合は各選手がチーム毎にバラバラに調整練習を進めているため、数ヶ月前のメディカルチェック以降は定期的な練習報告でしか情報が把握できません」と内情を告白。陸連の判断に理解を示しつつも、「補欠のあり方については、これらを踏まえた上での議論が必要です」と私見を述べている。

 10日に実施されたパリ五輪の男子マラソンで優勝したエチオピアのタミラト・トラは補欠選手だったこともあり、ファンからは「補欠問題」について、疑問の声が少なからず上がっていた。直前まで補欠を帯同させるチームもあったなか、今回の欠場発表のタイミングは適切だったのか。騒動の余波は、まだしばらく続きそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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