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格闘技・プロレス

「いったん、未来さん海さんがいなくなったRIZINを盛り上げるんで」インパクト抜群の新鋭に外国勢の躍進も! 朝倉兄弟に代わる新たなスター誕生への期待は?

橋本宗洋

2024.10.02

アーチュレッタを確かな技術を見せつけて破ったシェイドゥラエフ。写真:橋本宗洋

アーチュレッタを確かな技術を見せつけて破ったシェイドゥラエフ。写真:橋本宗洋

 もうひとつ、今のRIZINで見逃せないのは外国勢だ。それもアメリカ、ブラジルといった格闘大国以外からの参戦組である。

『RIZIN.48』ではカザフスタンのカルシャガ・ダウトベックが木下カラテをワンパンチKO。南アフリカから初参戦のエンカジムーロ・ズールーは新井丈を連打で仕留めた。フィニッシュに至るラッシュの中で放った、ハイキックからそのまま回転してのバックキックは鮮やかとしか言いようがない。
 
 そしてプロ11戦全勝、オールフィニッシュ勝利のラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)はベラトールでベルトを巻いたフアン・アーチュレッタをタップさせた。

 アーチュレッタは前日計量で2.9kgオーバーだったがシェイドゥラエフは試合を受諾。グラウンドで圧倒するとアームバー。連勝と爆発力が語られることの多かったシェイドゥラエフだが、今回は確かな技術を見せつけた。まだまだ強さの“底”が見えない選手だ。

 RIZIN新章突入となる9.28さいたまスーパーアリーナ大会は、今後につながる熱に満ちていた。もちろん、秋元やシェイドゥラエフが今すぐ朝倉兄弟がいない“穴”を埋めてくれるというわけではないだろう。

 スター性、話題性、ライバルの存在と時期を逃さないマッチメイクなど、興行を引っ張るだけの選手が生まれるにはさまざまな要素が絡んでくる。ただこの日、選手たちから大きな可能性を感じたのは間違いない。新陳代謝の激しいリングは選手にとって残酷で、だから我々は手が離せないのだ。

取材・文●橋本宗洋

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