今年の初戦となった5月の新潟大賞典(GⅢ、新潟・芝2000m)は直線で伸びを欠いて11着に大敗したが、ここでひと叩きされて一変。続くエプソムカップ(GⅢ、東京・芝1800m)では直線7番手から最速の上がり(33秒7)を繰り出し、2着に2馬身差を付けて快勝。夏の休養を経て臨んだオールカマー(GⅡ、中山・芝2200m)でも道中は先団の4番手を進み、鋭い末脚で逃げ馬を差し切って優勝。重賞を連勝して、3歳秋にセントライト記念を制したポテンシャルの高さをあらためて示した。
田中博康調教師は共同会見で、「まだ弱い部分はあるが、少しずつだが体質も強くなってきた」とし、追い切りについては「今回は戦う相手も違い、同じ仕上げでは勝負にはならないので、そういった点を踏まえて調整しているし、馬もそれによく応えてくれている」と自信ものぞかせた。
また、今回で3連続騎乗となるクリストフ・ルメール騎手は「天皇賞(秋)はオールカマーとは全然違うレベルのレース。レーベンスティールはレベルアップしないといけない。今回はチャレンジャーというポジションで、ドウデュースとリバティアイランドにチャレンジしたい。レースがとても楽しみ。レーベンスティールのコンディションはすごくいいので頑張れると思う」と、期待する気持ちを隠さない。
GⅡまでしか勝利経験のない馬が、GⅠレースのなかでも最高峰に位置づけられる天皇賞を勝てるなどと軽々には言えない。しかしそれでも、流れに左右されない先行力と、終いの切れ味を併せ持つ本馬の能力はここでも見劣らないもの。大切に使われたうえで、ようやく本格化したレーベンスティールならば、居並ぶGⅠホースに交じっても好勝負は可能と見て「主軸」に推す。
相手となるのは当然、前記のGⅠウィナー6頭となるが、なかでも人気の面も考慮して強調したいのは、3歳の夏を越してから充実著しいベラジオオペラ。そして、好調教を連発して皐月賞制覇時の迫力を取り戻しつつあると思われるソールオリエンスの2頭だ。逆に、故障休養明けとなるリバティアイランドはやや評価を下げたい。
さらに、穴候補として挙げておきたいのは堀宣行厩舎の2頭、タスティエーラとダノンベルーガ。特にクリスチャン・デムーロ騎手を鞍上に迎えて、詰めの甘さに泣いてきたダノンベルーガがどのようなケミストリーを見せるかに注目したい。
取材・文●三好達彦
「嘘でしょ!?」「ガッカリ」JRAが藤田菜七子騎手を騎乗停止処分。複数回にわたり調整ルーム内でスマホ使用する衝撃事実に落胆の声止まず
田中博康調教師は共同会見で、「まだ弱い部分はあるが、少しずつだが体質も強くなってきた」とし、追い切りについては「今回は戦う相手も違い、同じ仕上げでは勝負にはならないので、そういった点を踏まえて調整しているし、馬もそれによく応えてくれている」と自信ものぞかせた。
また、今回で3連続騎乗となるクリストフ・ルメール騎手は「天皇賞(秋)はオールカマーとは全然違うレベルのレース。レーベンスティールはレベルアップしないといけない。今回はチャレンジャーというポジションで、ドウデュースとリバティアイランドにチャレンジしたい。レースがとても楽しみ。レーベンスティールのコンディションはすごくいいので頑張れると思う」と、期待する気持ちを隠さない。
GⅡまでしか勝利経験のない馬が、GⅠレースのなかでも最高峰に位置づけられる天皇賞を勝てるなどと軽々には言えない。しかしそれでも、流れに左右されない先行力と、終いの切れ味を併せ持つ本馬の能力はここでも見劣らないもの。大切に使われたうえで、ようやく本格化したレーベンスティールならば、居並ぶGⅠホースに交じっても好勝負は可能と見て「主軸」に推す。
相手となるのは当然、前記のGⅠウィナー6頭となるが、なかでも人気の面も考慮して強調したいのは、3歳の夏を越してから充実著しいベラジオオペラ。そして、好調教を連発して皐月賞制覇時の迫力を取り戻しつつあると思われるソールオリエンスの2頭だ。逆に、故障休養明けとなるリバティアイランドはやや評価を下げたい。
さらに、穴候補として挙げておきたいのは堀宣行厩舎の2頭、タスティエーラとダノンベルーガ。特にクリスチャン・デムーロ騎手を鞍上に迎えて、詰めの甘さに泣いてきたダノンベルーガがどのようなケミストリーを見せるかに注目したい。
取材・文●三好達彦
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