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ラグビー

【大学ラグビー】4連覇達成の帝京大、2か月前に31点差で敗れた早大にリベンジできたのはなぜか?

向風見也

2025.01.14

 変化は他にもあった。司令塔へのプレッシャーだ。

 早大の1年生スタンドオフである服部亮太は、この午後も秋に続いてロングキックでスタンドを沸かせた。ただ、要所で圧力に泣いた。
 
 本人が悔やむのは、後半2分頃の被ターンオーバーだ。自身から見てハーフ線付近左からカウンターアタックを仕掛けたところで捕まり、乗り越えられた。帝京大は獲得したボールをすぐに奥側へキックし、21―15と逆転するまでの下地を作った。服部の弁。

「キックを蹴ればよかったところで、ランに切り替えた。楽に奥に蹴ってチェイスすれば、もっと楽に戦えたかなと…」

 2024年度の大学シーンにおいて最大級のインパクトを示したルーキーとて、このほど4連覇達成の強敵を前に現実を知った。

「足の疲労度が(それまでと)全然、違っていて、後半になったら走れなくて声が出ないということもありました。(来季は)『1年生だから』というのは通じない。自信をつけ、(周りを)引っ張れる存在になれたらと思います」

 帝京大のフランカーである青木恵斗主将は、当日の朝、「(これまで)ラグビーをしていて一番、気持ちのいい起き方ができた。すっきりしていた」。自分たちが晩秋の折とは違う姿になっているのを、観衆に披露する前からわかっていた。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)
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