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食と体調管理

「今よりも上手くなりたいと思いながらラグビー人生を生きてきた」プロの世界を走り続けるラグビー・山中亮平が目指す理想。その日々を支える食習慣

吉田治良

2024.12.02

写真提供:© KOBE STEEL, LTD.

写真提供:© KOBE STEEL, LTD.

 明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。今回は2019年ラグビーワールドカップ日本大会、2023年ラグビワールドカップ2023フランス大会に2大会連続のワールドカップに出場したラグビー元日本代表・山中亮平さん が登場。ラグビーを始めたきっかけから日本代表入りまでの道のり、日本中が熱狂した2019年ワールドカップや今後の目標とアスリートとしてのキャリアを支えている食生活まで幅広く語ってくれた。

──ラグビーを始めたきっかけを教えてください。小学生の頃は水泳をやられていたそうですね。

 将来は水泳でオリンピック選手になりたいという目標を持って、かなり本格的にやっていました。地元(大阪)のイトマンスイミングスクールに通って、当時は4つ上の寺川綾さん、2つ下の入江陵介くんという、のちのオリンピックメダリストとも一緒に泳いでいました。平泳ぎでジュニアオリンピックのような大きな大会に出たこともあるんですよ。

 でも、徐々にタイムが伸びなくなって、周りがどんどん自己ベストを更新していくなかで、精神的にしんどくなってしまって……。もっと楽しくスポーツがしたいなと思って、中学校に進むタイミングで水泳をやめたんです。

──それで中学校ではラグビーを?

 最初はサッカーですね。小学校の時に少しだけやっていたので。ただ自分にはちょっと合わなくて、たまたま隣でやっていたラグビーを見ていたら、ルールも何も知らないんですが、すごく楽しそうだなって思えたんです。顧問の先生から「ラグビー、やってみいへんか?」って誘われたこともあって、それで中学2年生から始めた感じでしたね。
 
──山中さんと言えば左足の正確なキックですが、もともと左利きなんですか?

 僕の場合はちょっと特殊なんです。両利きと言っていいのか、文字を書くのも箸を持つのも右だけど、例えばハサミを使う時は左。ボールを投げるのは左なんですが、なぜかキャッチも左手でしかできない。右手で取れないんですよ。それで打つのは右。「左投右打」って野球では一番アカンやつなんです(笑)。

──蹴るときの利き足は?

 サッカーではドリブルシュートやPKを蹴ったりするのは右足だったんですけど、ボレーシュートとか空中に浮いているボールは、左足で蹴るほうが得意でした。ラグビーも基本的には手で持ったボールを空中に浮かして蹴るので左足がメインですが、地面に着いた状態のボールを蹴るのは右足のほうがしっくりくる。だから昔はトライ後のゴールキックなどプレースキックは右足で蹴っていたんです。今はすべて左足で蹴るようにしていますが、自分でも不思議な身体の構造なんですよね(笑)。

──中学時代のポジションは?

 ラグビー部に入った時に、「お前はサッカーやってたし、キック蹴れるやろうから」って、スタンドオフをやらせてもらえたんです。それが今に繋がっているわけですから、サッカーをやってて良かったなって思いますね。

──現在のフルバックに転向されたのは?

 基本的に大学生まではスタンドオフしかやっていませんでした。その後、神戸製鋼(現コベルコ神戸スティーラーズ)やサンウルブズ(世界最高峰のスーパーラグビーに2016年から20年まで参加した日本チーム)ではセンターもやりましたが、18年以降はずっとフルバックですね。

──東海大附属仰星高校の3年時に全国制覇を成し遂げましたが、その時くらいからですか、「ラグビーで生きていこう」と決められたのは。

 そうですね。高校年代の日本代表メンバーに入るようになってから、この先もずっとラグビーを続けたいなって思うようになりました。
 

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