前年のスプリンターズステークスで1番人気を裏切る7着に凡走したのち、ハイレベルな香港スプリント(G1、シャティン・芝1200m)で0秒1差の3着としてポテンシャルの高さをアピールしていたサトノレーヴ。そこでも本馬の手綱をとっていたモレイラ騎手は、「香港でもすばらしい内容の競馬をしてくれましたので、いつかGIを取るだろうと前から思っていました」と相棒を祝福した。
そして、「馬場状態はフェアでしたが、風が強く、直線が向かい風でしたので、向かい風の影響を受けないよう途中まで前に壁を作って、残り250mでスペースができてからはしっかり反応してくれました。プラン通りにレースをすることができました」と、世界的な名手らしく、課されたタスクを完遂しての勝利に胸を張った。
次走は4月27日に香港で行なわれるチェアマンズスプリントプライズ(G1、シャティン・芝1200m)への参戦も視野に入れているとは陣営のコメント。昨年末の香港スプリントで敗れた香港の現役最強スプリンター、カーインライジング(Ka Ying Rising,せん5歳/デヴィッド・A・ヘイズ厩舎)との再対決となれば世界的な注目を集めるのは必至だ。
これで3度目のスプリントGⅠ2着となったナムラクレアは精一杯の走りをしていたものだけに、不運としか言いようがない。クリストフ・ルメール騎手は「すごくいい競馬をしてくれました。直線はモレイラ騎手(サトノレーヴ)をマークして進み、外へ出したときには勝てるかと思いましたが…しょうがいないです」と悔しさをにじませた。しかし6歳となった今年もまったく衰えを見せておらず、秋のスプリンターズステークスへ進んでくることを期待したい。
衰えがないという意味では、3着に食い込んだナムラクレアと同じ6歳牝馬、ママコチャも同様だ。いったん先頭に立った瞬間には「あわや」と思わせる脚勢であり、こちらも秋シーズンの走りに続けて注目せねばなるまい。
4着のトウシンマカオ(牡6歳/美浦・高柳瑞樹厩舎)、5着のエイシンフェンサーは外枠の利も生かして力通りの結果を出したと言えよう。
逆に内枠がアダになったのは1番枠から出て6着に敗れたマッドクール、6番枠スタートで7着のルガルの2頭。こちらは今回の結果を度外視して、次走以降も丁寧に走りをチェックすべきだろう。
また、主力に推したビッグシーザーは逃げバテて9着に敗れたが、これは内寄りの3番枠スタートという苦しさに加え、今回から装着したブリンカーが利きすぎて逃げる形になり、自らハイペースを作り出してしまったことが敗因か。結果としてGⅠでは家賃が高い印象を残したが、この一戦で真価を測るのは難しい。こちらも今後のレース内容を注視したいと思う。
文●三好達彦
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そして、「馬場状態はフェアでしたが、風が強く、直線が向かい風でしたので、向かい風の影響を受けないよう途中まで前に壁を作って、残り250mでスペースができてからはしっかり反応してくれました。プラン通りにレースをすることができました」と、世界的な名手らしく、課されたタスクを完遂しての勝利に胸を張った。
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これで3度目のスプリントGⅠ2着となったナムラクレアは精一杯の走りをしていたものだけに、不運としか言いようがない。クリストフ・ルメール騎手は「すごくいい競馬をしてくれました。直線はモレイラ騎手(サトノレーヴ)をマークして進み、外へ出したときには勝てるかと思いましたが…しょうがいないです」と悔しさをにじませた。しかし6歳となった今年もまったく衰えを見せておらず、秋のスプリンターズステークスへ進んでくることを期待したい。
衰えがないという意味では、3着に食い込んだナムラクレアと同じ6歳牝馬、ママコチャも同様だ。いったん先頭に立った瞬間には「あわや」と思わせる脚勢であり、こちらも秋シーズンの走りに続けて注目せねばなるまい。
4着のトウシンマカオ(牡6歳/美浦・高柳瑞樹厩舎)、5着のエイシンフェンサーは外枠の利も生かして力通りの結果を出したと言えよう。
逆に内枠がアダになったのは1番枠から出て6着に敗れたマッドクール、6番枠スタートで7着のルガルの2頭。こちらは今回の結果を度外視して、次走以降も丁寧に走りをチェックすべきだろう。
また、主力に推したビッグシーザーは逃げバテて9着に敗れたが、これは内寄りの3番枠スタートという苦しさに加え、今回から装着したブリンカーが利きすぎて逃げる形になり、自らハイペースを作り出してしまったことが敗因か。結果としてGⅠでは家賃が高い印象を残したが、この一戦で真価を測るのは難しい。こちらも今後のレース内容を注視したいと思う。
文●三好達彦
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