第3セットは中盤の入りにセメニウクのサーブで2連続ブレークに成功し一歩前に出ると、相手の裏をかきブロックを下げたジャンネッリの機転でリードを2点に広げる。ところが、1セット目を繰り返すかのような展開が待っていた。またしてもレセプションで苦戦すると、OH2人の被ブロックも重なって失速する。それでもベンタラのこの日4本目のエースでリードを奪い返して、ペルージャがセットポイントを握る。
そこで、2戦目に同様の場面でコートインし、サーブで貢献した石川を起用するも、チヴィタノーヴァがサイドアウトに成功したため、ワンプレーで交代。そのあとに好機2回を逃したペルージャは、攻撃とサーブでミスが続いて最後はセメニウクのクロス弾がラインを割り、このセットを取り損ねた。
奪取必須の第4セットは石川を開始から起用。しかし、プロトニツキのバックアタックがブロックに阻止された後に、レフトから放った2打はコートをとらえることができず。失点に絡み不本意な形で石川はベンチへと下がる。交代したセメニウクの1打目もブロックを浴びて5-9とされるが、そこから3選手のサーブでブレークを積み重ねて相手の背中を捉えると、エース部門で首位を独走するプロトニツキが2連続エース。以後、相手の3選手が続けざまにサーブミスを犯し、ペルージャがタイブレークへ望みをつないだ。
最終セット、ペルージャは元アルゼンチン代表MBセバスティアン・ソレが、五輪2連覇中のフランス代表MBバルテレミ・シネニエズの攻撃を1枚ブロック2連発で封じるなどして、僅差のリードでコートチェンジ。一進一退の攻防で突入した終盤にジャンネッリのブロックで14-13としマッチポイントを握る。だが、最終局面でプロトニツキの2打がブロックを浴び、決勝進出目前で逆転を許した。
2勝1敗としたペルージャは、ファイナル進出の切符獲得に王手をかけたまま、敵地での第4戦(日本時間4月20日の午後10時20分開始予定)へ挑む。
決勝進出の瞬間を観ようとホーム戦のチケットは完売。平日にもかかわらず5288人もの観客が会場に詰めかけたペルージャだったが、結果はプレーオフ初黒星を喫した。セットカウントでリードを許した試合は、モデナとの準々決勝初戦で最初のセットを落として以来だった。
試合後、ジーノ・シルチ会長はクラブのインタビューで無得点に終わった石川に言及。「イシカワは、停滞から抜け出す必要があった。パフォーマンスがやや精彩を欠いていた」「チヴィタノーバは途中起用の選手が我々にダメージを与える働きをしたからね。イシカワが次戦で彼の名声にふさわしい貢献を果たしてくれることをクラブは強く願っている」と、2度にわたり背番号14の名前を口にした。
移籍後にいきなりスーペルコッパで今季初タイトルをもたらした大活躍に始まり、シーズン中は複数の試合で得点を量産。途中出場では、幾度となくチームの窮地を救ってきたからこそ、会長の言葉には厳しさの中に大きな期待が込められていた。
なお、準決勝のもう1試合は、1位トレンティーノが5位ピアチェンツアに3-1(25-21、22-25、25-19、25-18)で3連勝し、一足早く決勝進出を決めた。
取材・文●佳子S.バディアーリ
【記事】男子バレー日本代表43人発表! 石川祐希、高橋藍ら選出の裏で…休養を示唆した西田有志のメンバー入りにファン歓喜「え、待って」「びっくりや」
【記事】石川祐希、強豪ペルージャでプレーオフ初の“出場なし“も前向き。試合直後に激白した「今やるべきこと」
【記事】ペルージャがPO準決勝白星スタートも、石川祐希は今季初の“出場なし“。地元記者の見解は?「実力はお墨付きだが…」
そこで、2戦目に同様の場面でコートインし、サーブで貢献した石川を起用するも、チヴィタノーヴァがサイドアウトに成功したため、ワンプレーで交代。そのあとに好機2回を逃したペルージャは、攻撃とサーブでミスが続いて最後はセメニウクのクロス弾がラインを割り、このセットを取り損ねた。
奪取必須の第4セットは石川を開始から起用。しかし、プロトニツキのバックアタックがブロックに阻止された後に、レフトから放った2打はコートをとらえることができず。失点に絡み不本意な形で石川はベンチへと下がる。交代したセメニウクの1打目もブロックを浴びて5-9とされるが、そこから3選手のサーブでブレークを積み重ねて相手の背中を捉えると、エース部門で首位を独走するプロトニツキが2連続エース。以後、相手の3選手が続けざまにサーブミスを犯し、ペルージャがタイブレークへ望みをつないだ。
最終セット、ペルージャは元アルゼンチン代表MBセバスティアン・ソレが、五輪2連覇中のフランス代表MBバルテレミ・シネニエズの攻撃を1枚ブロック2連発で封じるなどして、僅差のリードでコートチェンジ。一進一退の攻防で突入した終盤にジャンネッリのブロックで14-13としマッチポイントを握る。だが、最終局面でプロトニツキの2打がブロックを浴び、決勝進出目前で逆転を許した。
2勝1敗としたペルージャは、ファイナル進出の切符獲得に王手をかけたまま、敵地での第4戦(日本時間4月20日の午後10時20分開始予定)へ挑む。
決勝進出の瞬間を観ようとホーム戦のチケットは完売。平日にもかかわらず5288人もの観客が会場に詰めかけたペルージャだったが、結果はプレーオフ初黒星を喫した。セットカウントでリードを許した試合は、モデナとの準々決勝初戦で最初のセットを落として以来だった。
試合後、ジーノ・シルチ会長はクラブのインタビューで無得点に終わった石川に言及。「イシカワは、停滞から抜け出す必要があった。パフォーマンスがやや精彩を欠いていた」「チヴィタノーバは途中起用の選手が我々にダメージを与える働きをしたからね。イシカワが次戦で彼の名声にふさわしい貢献を果たしてくれることをクラブは強く願っている」と、2度にわたり背番号14の名前を口にした。
移籍後にいきなりスーペルコッパで今季初タイトルをもたらした大活躍に始まり、シーズン中は複数の試合で得点を量産。途中出場では、幾度となくチームの窮地を救ってきたからこそ、会長の言葉には厳しさの中に大きな期待が込められていた。
なお、準決勝のもう1試合は、1位トレンティーノが5位ピアチェンツアに3-1(25-21、22-25、25-19、25-18)で3連勝し、一足早く決勝進出を決めた。
取材・文●佳子S.バディアーリ
【記事】男子バレー日本代表43人発表! 石川祐希、高橋藍ら選出の裏で…休養を示唆した西田有志のメンバー入りにファン歓喜「え、待って」「びっくりや」
【記事】石川祐希、強豪ペルージャでプレーオフ初の“出場なし“も前向き。試合直後に激白した「今やるべきこと」
【記事】ペルージャがPO準決勝白星スタートも、石川祐希は今季初の“出場なし“。地元記者の見解は?「実力はお墨付きだが…」