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バレーボール

石川祐希、強豪ペルージャでプレーオフ初の“出場なし“も前向き。試合直後に激白した「今やるべきこと」

佳子S.バディアーリ

2025.04.10

石川は出番がなかったが、試合後はチームメイトと勝利を分かち合った。写真:Maurizio Lollini

石川は出番がなかったが、試合後はチームメイトと勝利を分かち合った。写真:Maurizio Lollini

 バレーボールのイタリアリーグは、王座を目指す4強がしのぎを削るプレーオフ準決勝がスタートした。3季連続でその舞台へ上り詰めた男子日本代表の石川祐希に、所属先のシル スーザ ヴィム・ペルージャが先勝を飾った初戦後、直撃取材を行なった。
【動画】石川祐希が19得点と躍動! ペルージャCL4強入り

 リーグ2連覇を狙うペルージャは、決勝進出へ向けてストレート勝利を飾り白星発進。石川は、準々決勝の3試合に途中出場するも、この日は今季プレーオフで初めて開始から終了まで試合をベンチで見守った。

 まずは、コート外からの視点で試合を振り返ってもらった。4強入りを決めた後、約2週間ほど実戦から離れていたことでチームとして難しさがあったのでは?との質問に、「非常にいい練習ができていたので、それが今日の試合に出たんじゃないかと思います」とコメント。準備は万全だったという。
 
 プレーオフではデータが拮抗している両チームだが、結果は1セットも与えず完勝。この結果について、「接戦に見えなかったかもしれないですけど、各セット10点、15点まではサイドアウトの取り合いでしたし、僕は非常にレベルが高い試合だったなと外から見ていて感じています。セット後半に相手側にミスや被ブロックが出ていたので、終盤は少し点差がつきましたが、試合は終盤まで本当にどちらが勝ってもおかしくないような雰囲気でした。セットの最後に抜け出せたのは、自分たちがしっかり我慢した結果だと思いますし、相手に流れを作らせなかったというのが今日の勝負ポイントだったと思います」と見解を述べた。

 レギュラーシーズンに年明けから6連勝を収めたチヴィタノーヴァ。躍進の中核を担うアウトサイドヒッターのイタリア代表マッティア・ボットロは、石川がイタリア5季目の古巣で、高橋藍(現サントリー・サンバーズ)も海外初年から2季を過ごしたパドヴァ時代のチームメートであり友人だ。プレーオフ通算の得点、エースとブロックでチームトップの成績を残すなど好調そのものだったが、ペルージャが相手のこの初戦では、アタック決定率12%と低迷。第2セットの中盤からベンチへ下がり、3セット目はスターターを外れた。

 相手のキーマンに活躍を許さなかったことは、勝因のひとつになったのでは?と尋ねると、「ボットロ選手はずっとプレーが良かったので、試合前半にこちらがしっかりブロックで対応して決めさせなかったところは評価できると思います。でも、2戦目は間違いなく立て直してくると思いますし、流れに乗られたら止めるのが難しい選手なので、対応を含めて今週もう一度、自分たちの準備をしっかりしたいです」と次戦へ警戒を示した。
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