また『F1.com』は、「FP２でレッドブルの両ドライバーはトップタイムからコンマ７秒も遅れ、姉妹チームであるレーシング・ブルズの２台にも0.2秒差をつけられた。しかし、セッション後に判明したのは、マシンバランスの限界を探るためにセットアップ変更を行ない、その結果バランスを崩しすぎてしまったということだった。そのため、彼らはFP１で見せていたようなコーナーへの突入ができなくなった。ここでは、励みになるような速さを示していたのだ」とも綴っている。
  　そして予選に向けては、「（シミュレーションによる）予選ペースでは、フェルスタッペンはマクラーレンに対して0.1秒弱の差、レースペースではそれ以上に接近しており、ポールポジション争いにもしっかりと加わってくる。角田も全てを上手くまとめられれば、最もチームメイトに接近したグリッドにつけられる可能性がある」とポジティブな展望を示した。

　一方、各国専門メディアの報道を見ると、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は「レッドブルにとっての良い面としては、古い仕様（のRB21を駆っていたにもかかわらず、角田のベストタイムがフェルスタッペンよりわずか0.004秒遅かったことが挙げられる」と評している。

　続いてフランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』は「順位表ではフェルスタッペンのすぐ後ろにつけた角田だが、走行時間が不足していたため、自身のポテンシャルが正確にどの程度なのか分からないようだ」と伝え、最後にイタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、厳しめに総括した。

「モンテカルロでのフリー走行に苦しみながらも、角田は依然として自信を保っている。度重なる中断という、モナコらしく続いた１日となり、日本人ドライバーはソフトタイヤとのフィーリングを上手く掴むのに苦戦した。FP１では14番手、そして２回目のセッションでは11番手と、彼にはまだ多くの課題が残されている」

構成●THE DIGEST編集部
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