これに対し、英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』は、「カナダGPでは、角田がチームメイトのマックス・フェルスタッペンに大きく離されている理由として最後に残っていた“言い訳”の材料も消える。レッドブルが、最新仕様のフロアを再び角田のRB21に装着するからだ」と、“逃げ道”のない状況であることを指摘した。
そして同メディアは、「節目のレースは、彼にとって結果が求められる重要なものでもある。もしパフォーマンスが改善されなければ、今季限りでチームを去る可能性がさらに高まる。レッドブルは角田に対して、初表彰台を求めているわけではない。アップグレードされたフロアの投入、このインターバル期間で進めたデータ解析によって、予選でのチームメイトとの予選の平均タイム差『0.692秒』が縮まることを、クリスチャン・ホーナー代表とヘルムート・マルコ顧問は何よりも期待している」と綴っている。
ここまでチームの期待通りとは言えない成績に終わっている日本人ドライバーに対しては、メディアや有識者たちだけでなく、チーム首脳のマルコ顧問も「コンストラクターズ・チャンピオンシップについては、タイトル争いのことはもう頭にはない。そのチャンスはないからだ。これはセカンドドライバーの責任でもある。角田はこの3レースで1ポイントしか獲得しておらず、十分ではない」とオーストリアのモータースポーツ専門メディア『SPEED WEEK』のコラムに記していた。
しかし一方で彼は、F1ポッドキャスト『Inside Line』で「角田は良いスタートを切った。期待していたほどの成功は得られていないが、金曜日のフリー走行では常に、(マックス・)フェルスタッペンから0.1~0.2秒以内のところにいる。それはここ数年のセカンドドライバーにはなかったことだ」と、評価してもいる。
「角田には才能があるし、以前よりもメンタル面でのアプローチも良くなった。周知の通り、彼は無線で感情的になることがあったが、それも学習によって改善された。彼は速いドライバーだ。今やるべきことは、マックスに勝とうとするのではなく、自分の強みをポイントに変えること。それができれば、彼はかなりのポイントを稼げるようになるだろう」
過去のカナダのレースでは、凡ミスなどもあって好成績を残せていないが、その悪い流れを断ち切り、快進撃をスタートさせることができるか。正念場を迎えつつある角田の反撃に注目したい。
構成●THE DIGEST編集部
【記事】「なぜツノダのためにもう少し速くできないのか」とFIAスチュワードが疑問。一方、角田自身にも「どんな扱いづらいマシンにも対応するべき」
そして同メディアは、「節目のレースは、彼にとって結果が求められる重要なものでもある。もしパフォーマンスが改善されなければ、今季限りでチームを去る可能性がさらに高まる。レッドブルは角田に対して、初表彰台を求めているわけではない。アップグレードされたフロアの投入、このインターバル期間で進めたデータ解析によって、予選でのチームメイトとの予選の平均タイム差『0.692秒』が縮まることを、クリスチャン・ホーナー代表とヘルムート・マルコ顧問は何よりも期待している」と綴っている。
ここまでチームの期待通りとは言えない成績に終わっている日本人ドライバーに対しては、メディアや有識者たちだけでなく、チーム首脳のマルコ顧問も「コンストラクターズ・チャンピオンシップについては、タイトル争いのことはもう頭にはない。そのチャンスはないからだ。これはセカンドドライバーの責任でもある。角田はこの3レースで1ポイントしか獲得しておらず、十分ではない」とオーストリアのモータースポーツ専門メディア『SPEED WEEK』のコラムに記していた。
しかし一方で彼は、F1ポッドキャスト『Inside Line』で「角田は良いスタートを切った。期待していたほどの成功は得られていないが、金曜日のフリー走行では常に、(マックス・)フェルスタッペンから0.1~0.2秒以内のところにいる。それはここ数年のセカンドドライバーにはなかったことだ」と、評価してもいる。
「角田には才能があるし、以前よりもメンタル面でのアプローチも良くなった。周知の通り、彼は無線で感情的になることがあったが、それも学習によって改善された。彼は速いドライバーだ。今やるべきことは、マックスに勝とうとするのではなく、自分の強みをポイントに変えること。それができれば、彼はかなりのポイントを稼げるようになるだろう」
過去のカナダのレースでは、凡ミスなどもあって好成績を残せていないが、その悪い流れを断ち切り、快進撃をスタートさせることができるか。正念場を迎えつつある角田の反撃に注目したい。
構成●THE DIGEST編集部
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