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フィギュア

ジュニアで表彰台の常連だった本田真凜が、シニア参戦で目の当たりにした、越えなければならない"壁"

辛仁夏

2020.04.26

華麗な身のこなし、そして衣装の着こなし、表情など「天性」ともいえる表現力で人々を魅了する。(C)Getty Images

華麗な身のこなし、そして衣装の着こなし、表情など「天性」ともいえる表現力で人々を魅了する。(C)Getty Images

 163センチで均整の取れたスタイルを持つ本田は、自分をどう見せればいいかをわかっている天性の才能が兼ね備わっていると言ってもいい。衣装の着こなしも抜群で、その華やかさと可憐さのある表情とポーズの取り方は洗練されており、プログラムを演じる表現力はその感受性の豊かさからくるのだろうか、見る者を魅了する。試合の内容や結果が悪かった時でも、報道陣の質問に悔し涙を流しながらもきちんと答えたり、振る舞いも常に自然体だったりと、その性格と育ちの良さがうかがえる人柄でもある。
 
 とにかく、今は失った自信を取り戻すことが重要だ。それをつかむためには本田自身がやるべきことは何かをしっかりと見つめ直し、同じ競技に取り組んでいる兄妹や、海外遠征に帯同してサポートする父親ら家族、応援してくれるファンとスポンサーの力も借り、その壁を越えていくしかない。

「楽しいなっていう気持ちは変わらないので、ジャンプの苦手意識を振り払い、すべてがうまくはまる時が来るまで頑張っていきたいと思います」という本田。諦めることなく、これからも突き進んでもらいたい。

文●辛仁夏 YINHA SYNN
1990年代に新聞記者となり、2000年代からフリーランス記者として取材活動を始め、現在に至る。フィギュアスケート、テニス、体操などのオリンピック種目からニュースポーツまで幅広く取材する。

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