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食と体調管理

「80歳になった時にバリバリ動ける空手家でいたい」空手家・清水希容が目指す新たな夢と日々を支える食習慣

矢内由美子

2024.08.01

――今年5月に現役を引退しました。ミキハウスに所属してから8年目。現役選手としてはこれまでどのような空手家生活でしたか。

 結果の出ないときも周囲が背中を押し続けてくれたお陰でオリンピックも経験できました。あとは、ミキハウスにはいろいろな競技の選手がいるので、五輪が初めての私にとっては心強かったですね。東京五輪の時は選手村でミキハウスのメンバー同じミキハウス所属の選手と会うと「頑張ろうね」と言葉をかわし、刺激を受けていました。本当に充実した空手生活をさせてもらっていると感じています。

――引退されたばかりですけど、今後の目標を教えてもらえますか。

 一番は、80歳になった時にバリバリ動ける空手家でいたいという思いです。指導者になってもずっと動ける人でありたい。それと、これまで競技の経験は多くしてきた方だと思うので、これからは空手家としての深みを人生の中で追い続けていきたいです。

――指導者の道を歩まれるのですね。

 今は競技の知識しかないので、指導者としての知識を得るためにはもっと勉強しなければいけません。日本だけではなく、世界の空手の考え方や文化に触れて、いろいろと吸収していきたいです。
 
――子どもの頃の食生活について教えてもらえますか。

 基本的には好き嫌いもなく、何でも食べる子どもでした。家族の中で母と兄は好き嫌いがある方でしたが、私と父は何でも食べられるタイプ。でも、母は自分が食べないものでも食卓に並べてくれていたので、そのお陰で好き嫌いのない人になったと思います。合宿や遠征の時にも好き嫌いがないので苦労知らずで済みました。

――ジュニア時代の体作りへの意識は?

 子どもの頃から食が細くて体も細く、「もやし」と言われていたんです。高校に入った時に体重を増やすよう言われて、高校生の頃に10キロ近く体重を増やしました。大学に入った後はあまり変わらないのですが、筋肉量は1、2キロほど増えたかなと思います。

――高校時代はどれぐらい食べていましたか?

 お弁当は2個で、ほかにもおにぎりを2、3個持って行きました。まさに『ザ・部活』というような食事で、昼休み前までにお弁当を食べ終わって、それでもお腹がすくので休み時間の合間にも菓子パンを食べたりしていました。部活が終わってからはコンビニに寄ってまた菓子パンを買ったり…。今思えばあの時は最強の胃袋でした(笑)

――高校時代の練習時間はどれくらいでしたか?

 放課後は、まず部活で4時から7時前くらいまで練習。そこから道場に向かって、道場でも1時間くらい練習していました。それ以外にも朝練習で毎日3キロ走って少しトレーニングしたり、3時間目の休み時間までにご飯食べて、昼休みにも練習していたので、トータルで3、4時間だったと思います。あと授業の合間に握力トレーニングをやっていましたし、何なら授業中にもしていました。
 

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