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食と体調管理

「80歳になった時にバリバリ動ける空手家でいたい」空手家・清水希容が目指す新たな夢と日々を支える食習慣

矢内由美子

2024.08.01

――引退からまだあまり日が経っていませんが、食生活に変化はありますか?

 体調に合わせて食べる食材を考える習慣が根付いているので、あまり変わっていないのですが、やはり、量は減らしています。今も練習は続けているのですが時間は以前より少ないので、量に関してはコントロールしないといけないという感じですね。

―食事の中できのこを食べる機会はありますか?

 うちの食卓にはきのこが毎日います(笑)。母がいろいろ考えてくれて、基本的に毎日必ずきのこを食べていますね。考えて食べているというよりも、必ず料理に入っているという感じです。

――よく食べるのは?

 疲労がたまっているときはスープの具材として舞茸やキクラゲが出てくることが多いです。ビタミンが豊富に含まれているからだと思います。あと、食卓に多く出てくるのはシメジ。小さい頃からきのこは食卓にあって当たり前という食材です。

――きのこは低カロリーで栄養価が高い食材です。そういう知識はありましたか?

 はい。個人サポートを受けている森永製菓さんの栄養士さんから知識として教えてもらったのは、ビタミンが豊富に含まれていること、疲労回復や腸内環境を整えるために効果があるということです。こういう知識があるので、自分で料理をする時も自然ときのこを買うような流れができています。

――昨今、きのこに腸内環境を改善する働きがあることが注目されているのですが既に意識していそうですね。

 アスリートは常に体を使っているので、免疫力が低いと言われているんです。免疫力を上げるのはやはり腸からだと思うので、食べてすぐに全回復するかというと分かりませんが、少しでも良い状況にしたいので、その意識は持っていたと思います。
 
――最後にスポーツを頑張るジュニアアスリートへのアドバイスを聞かせてください。

 やっぱり、スポーツの楽しさは忘れないでほしいですね。勝ち負けばかりにこだわってしまうと苦しくて嫌になってしまい、もう少しという壁を超えられなくなるかもしれません。自分のやっているスポーツが好き、この動きが好き、という気持ちを軸にしながら勝負のフィールドにも立ってほしいと思います。

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清水 希容(しみず きよう)
1993年12月7日 160センチ 大阪府大阪市出身

小学3年生から空手を始める。中学時代は3位という結果が多かったが、空手の名門・東大阪大学敬愛高校に進み、3年生でインターハイ初優勝。関西大学2年生だった2013年に全日本選手権で初優勝を飾り、2019年まで7連覇。世界選手権は2014年、2016年に連覇を達成している。大学卒業後はミキハウス所属で世界と渡り合い、東京五輪は銀メダルに輝いた。今年5月19日の西日本地区大会特別演武で競技の世界を退いた。

ホクト『きのこらぼ』では、次世代の選手へのエールや一問一答、今食べたい「きのこレシピ」など清水さんのインタビューを限定公開中!

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