手綱をとった川田将雅騎手の「着差はわずかですが、チャンピオンは最後までチャンピオンでした」というコメントはあったものの、昨年は1馬身1/4あった差をハナ差まで詰めたウィルソンテソーロの切れ味も立派としか言いようがない。来年は彼を中心にダート戦線が展開することは間違いないだろう。
ドゥラエレーデは、距離のロスを極力避けながら、直線でも1頭分あいた内ラチ沿いのスペースを突いたライアン・ムーア騎手の好騎乗が強烈なインパクトを与えた。馬の出来の良さもさることながら、二桁着順が二度続いていて人気を落としていた実績馬をよみがえらせた腕に唸らされた。
筆者が期待していた”二刀流”のガイアフォースは大敗を喫した。そのことは前述もしたが、それ以外の盲点があったことを記しておかなければならない。今回が2度目のダート戦だったが、2着に好走した今春のフェブラリーステークス(GⅠ)が行なわれる東京・ダート1600mはスタート位置が芝であり、ダートスタートのコースを経験するのは初めてだったことだ。
鞍上の長岡禎仁騎手が「スタートして2歩目で脚を滑らせてしまった」とコメントしているように、この点にもクリアしなければならない壁が存在していることを看破できなかった不明を恥じるしかない。能力が足りないとは思えないだけに、もし出走するならば来年のフェブラリーステークスにあらためて期待したい。
文●三好達彦
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