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Jリーグ・国内

「驚きとスリルに満ちた勝利」ブラジルメディアが福岡のルヴァン杯制覇を激賞!「ハセベの下でレベルアップした」と指揮官の手腕も称賛

THE DIGEST編集部

2023.11.05

福岡がクラブ初タイトルとなるルヴァンカップ初優勝を手にした。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

福岡がクラブ初タイトルとなるルヴァンカップ初優勝を手にした。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 11月4日、東京・国立競技場で行われたヴァンカップ決勝はアビスパ福岡が、浦和レッズを2対1で下し、初優勝を飾った。九州クラブとしては2008年大会での大分トリニータ以来、2クラブ目の大会制覇となった。

 福岡は5分に前寛之が右からのクロスを押し込み先制。前半アディショナルタイムにも宮大樹が今度は左からのボールに反応、2点目となるゴールを決めリードを広げて折り返した。後半に入り、67分に浦和の明本考浩のゴールで1点差に迫られた福岡だが、その後の攻撃をしのぎ切り1点差のまま試合は終了。悲願の初タイトル獲得となった。
 
 3度目の優勝を狙った浦和を相手に堅実な戦いで挑み、最後まで集中力を切らさなかった福岡。この日の戦いぶりは海外でも報じられており、ブラジルメディア『globo.com』はこれまでのクラブの歩みとともに、レポートしている。

 同サイトでは「1996年にJリーグに参入して以来、アビスパ福岡は一度もタイトルを獲得したことがなかった。そのタブーが今日破られ、アビスパ福岡はルヴァンカップとも呼ばれる日本リーグカップで優勝候補の浦和レッズに2-1で勝利した」と試合結果を伝えている。さらに「1992年から開催されているこの大会の決勝戦では最大となる6万1,683人の観衆の前で、驚きとスリルに満ちた勝利を収めた」として、称賛の言葉を続けた。

 トピックの中では、過去、福岡がJ1定着に苦しんでいた事実や、5年おきの昇格、翌年での降格を繰り返していたことも紹介しており、J1で戦うここまでの3シーズンを「『5年の呪い』を打ち破った」と振り返っている。その上で「シゲトシ・ハセベの下で、アビスパはトップリーグに登場しただけで降格するチームから、上位を争う極めて競争力の高いチームになった。クラブはレベルアップした」として、現指揮官である長谷部茂利監督の手腕も称えている。

 チームの戦術についても「アビスパ福岡は守備的なチームで知られ、現在のJ1での平均ポゼッション率はわずか44%だ」と指摘。加えて「自分たちの限界を知り、相手を無力化することを第一に考えるが、日本で最も危険な動物として知られ、クラブの名前の由来にもなっている蜂のように、速くて致命的な攻撃を行なう方法も知っているチーム( 『アビスパ』はスペイン語で『スズメバチ』)だ」と説明している。

 その他にも「東京まで約千キロを旅した何千人ものファンを喜ばせた」とサポーターの反響が大きかったことなども記している。Jリーグ参入から28年、アビスパ福岡がついに頂点に登り詰めたというニュースは、サッカー王国にもしっかり届いている。

構成●THE DIGEST編集部

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