現地時間10月24日に行なわれたチャンピオンズリーグ（CL）のグループステージ第３節で、レアル・ソシエダは敵地でのベンフィカ戦をブライス・メンデスの決勝弾で１-０と制してグループDの首位を守ったが、この一戦でも久保建英はその存在感を十二分に発揮してみせた。

　定位置の右ウィングとして先発出場を果たした彼は、テクニカルかつスピーディーな突破と的確なパスで見せ場やチャンスを量産し、幾度も放ったシュートのひとつが惜しくもクロスバーを叩く決定的な場面も。63分のチームの決勝ゴールは左サイドの攻略から生まれたが、UEFA（欧州サッカー連盟）による「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」に久保が選定されたことからも、背番号14の貢献度の高さと印象の強さが窺える。
  　UEFAは公式サイトで、「久保は優れた技術力、機敏さ、動き、ボールコントロール、スピードを示した。ベンフィカにとっては、試合を通して主たる脅威となった。彼は素晴らしい攻撃の起点であり、ボールを受けるたびに相手の守備者にプレッシャーをかけた。非常に良いシュートがクロスバーに当たった場面は、運がなかった」との、テクニカルオブザーバー・グループによる選定理由を紹介した。

　久保本人は、「我々にとって、素晴らしい試合でした。良いスタートを切り、大胆にプレーし、素晴らしいパフォーマンスを発揮できて、今日は全てが上手くいきました。我々はいつも、このようにプレーしています。（中略）僕はこのカップ戦に、どんな相手とも競り合えるという信念を持って臨んでいます。我々は非常に大胆で、勇敢で結束力のあるチームです。これが、今日の成功の鍵です」と語っている。

　また、スペインの『Movistar』に対しても、「今夜は全ての面で、我々が優れていたと思います。まだ安心できませんが、（次節のベンフィカ戦で）今夜のようにホームでもプレーすれば、グループステージを突破できるでしょう。（チームの決勝点について）我々はサイドを上手く崩していましたが、唯一足りなかったのは中央での最後のパスでした。しかし、バレネ（アンデル・バレネチェア）はとても冷静にボールを処理し、ブライスがチャンスを活かしました。ゴラッソでした！」と、ポジティブにこのアウェーマッチを振り返った。