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海外サッカー

「相手守備陣がめまいを起こすほど…」CL決勝で躍動&ダメ押し弾のヴィニシウスに多方面から最高評価と賛辞!「初のバロンドールを手にしたようだ」

THE DIGEST編集部

2024.06.03

ダメ押しの2点目を挙げたヴィニシウス。(C)Getty Images

ダメ押しの2点目を挙げたヴィニシウス。(C)Getty Images

 現地時間6月1日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)決勝で、レアル・マドリーがドルトムントを2-0で下し、2シーズンぶり通算15回目の優勝を飾っている。

 ロンドン・ウェンブリーでの大一番、不利が予想されたドルトムントが先に攻勢に立ち、幾つか得点機も迎えたが、今季7試合目、CLでは初の出場となったGKティボー・クルトワの牙城を崩せず、後半に入って19分を迎えた時、マドリーはこの試合がクラブでの現役ラストマッチとなるトニ・クロースが蹴ったCKを、ニアのダニエル・カルバハルがフリックして欲しかった先制点を奪う。

 さらにその9分後には、ドルトムントの左SBイアン・マートセンが自陣深くで不用意に出した横パスをジュード・ベリンガムがカット、これが左サイドのヴィニシウス・ジュニオールに繋がり、ブラジル代表FWは確実にゴールネットを揺らして、ダメを押してみせた。
 
 21世紀に入って7度目の戴冠で、決勝進出からの勝利確率は100%、通算でも前述の15回目は史上最多で2位のミラン(7回)に倍以上の差をつけており、まさにこのコンペティションでは無類の強さを誇る「白い巨人」だが、ドルトムントの健闘で苦しい90分間を過ごし、監督として自身5度目(史上最多)の欧州制覇を果たしたカルロ・アンチェロッティも、「とても難しい試合であり、前半は相手の方が良かった。しかし、後半良かったのは我々だった。決勝戦とはこんなものだ」と振り返っている。

 一方、奮闘むなしく敗れたドルトムントのエディン・テルジッチ監督は、「良い試合ができたことを誇りに思う。我々はただ試合をするためだけでなく、勝つためにここに来たことを示せた」と胸を張る一方で、「マドリーが15回もチャンピオンになった理由が分かった。彼らは非常に効率的であり、それが我々に欠けていた部分だ」と、対戦相手の勝負強さに脱帽した。

 マドリーでのキャリアにおいてこれ以上ない有終の美を飾ったクロースは、表彰式でプレゼンターを務めた以前のボスであるジネディーヌ・ジダンから「最高の引退だ」と賛辞を贈られ、自身は「前半は上手くいかなかったが、このチームは諦めない。このような形で去ることができ、本当に嬉しい。これ以上のものはない。この10年間で経験したことは忘れられない。素晴らしい瞬間ばかりであり、今後、それが恋しくなるだろう」と、最後のコメントを残している。
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