初回、菅野は約150キロ前後のシンカーを武器に7球で三者凡退と上々の立ち上がり。3点リードの2回は、2死から相手6番のダレル・ハーネィスに四球を与えたものの、後続のローレンス・バトラーを右ライナーに打ち取った。
3回は先頭のジョバンニ・ウルシェラ、続くルイス・ウリアスに連打を浴びたが、1番カルロス・コルテスを二ゴロで併殺。2番ブレント・ルッカーに死球を与えた後も3番ニック・カーツを見逃し三振に仕留め、ピンチを脱した。
4回はわずか5球で三者凡退。5回は先頭のバトラーに二塁打を浴び、1死から9番ウリアスに犠飛で1点を失ったが、6回は無失点で切り抜けた。
7回のマウンドに上がる前、ボルティモアの地元紙『The Baltimore Sun』のマット・ウェイリッチ記者は自身のXでこう記し、期待を寄せた。
「オリオールズのトモユキ・スガノが、今夜は75球を投げ1失点のまま7回のマウンドに向かいます。ここ数か月で最も印象的な登板のひとつを、好投で締めくくりたいところです」
その7回は、先頭の7番バトラーにファウルで粘られた末に四球を与えたが、後続を3人で打ち取り、3-1と2点リードの状況で降板。8回からは救援イエニエル・カノにマウンドを託し、菅野の好投にブルペン陣が応えて逃げ切った。
試合後、ウェイリッチ記者は再びXで「スガノが今夜は最高の調子だった」と称賛。さらにFOX系列の地元放送局『FOX Baltimore』のアナウンサー、AJ・ガーシュ氏も自身のXで「スガノは最近、本当に素晴らしい投球を続けている」と高く評価した。
構成●THE DIGEST編集部
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