現地８月13日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でのロサンゼルス・エンジェルス戦に５対６で逆転負けした。終盤にまたも中継ぎ陣が打たれて４連敗を喫し、リーグ西地区首位から陥落したチームの実状について指揮官は意気消沈。危機感をあらわにした。

　首位で並んでいたパドレスに抜かれ、１ゲーム差の２位に後退したドジャースのデーブ・ロバーツ監督は試合後、ロサンゼルスの放送局『Sports Net LA』など複数のメディアに対し「我々は自分たちでこの状況を作ってしまった」と切り出す。「（サンディエゴ・パドレスと）９ゲーム差でリードしていた時に、このような状況になることは、まったく予想していなかった。このような順位になるとは思わなかった」と言葉は重く、動揺を隠せなかった。
  　ここ最近はブルペン陣が試合終盤に打ち込まれるケースが増えている。登板過多が叫ばれる救援投手の起用法について質問されると、「ブルペンは今いるメンバーでやるしかない。最適なポジションに配置しつつ、使用頻度も考慮しなければならない」と説明。山本由伸、タイラー・グラスノー、ブレイク・スネルら先発投手に長いイニングを求める重要性を強調しつつ、「金曜日（15日＝現地時間）のパドレス戦に投げるクレイトン（・カーショウ）をサポートするためにもブルペンを立て直したい」と方針を示唆した。
　
　ア・リーグ西地区４位に低迷するエンジェルスに敵地でまさかのスイープを喫したドジャース。エンジェルス戦は今季６戦全敗となったチームは週末、本拠地に戻りパドレスとの首位攻防戦を控える。ロバーツ監督は「選手たちはしっかりと次の試合に準備するため取り組んでおり、全力でプレーしている。自分を哀れむことはできない」と言葉を絞り出した。

　前向きな姿勢を示した指揮官だが宿敵に首位を明け渡したことで、最後まで表情は曇ったままだった。

構成●THE DIGEST編集部

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