ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は現地９月16日のフィラデルフィア・フィリーズ戦後、タナー・スコットがワールドシリーズ制覇への鍵を握ると語った。ドジャース地元メディア『Dodger Blue』が報じた。

　スコットは４年7,200万ドル（約106億円）の大型契約で加入した今季、キャリアワーストとなる９セーブ失敗や自己最多の11被本塁打を喫するなど苦戦している。
   　スコットは５日、６日のボルティモア・オリオールズ戦で連日サヨナラ打を許し、さらに12日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦ではサヨナラ満塁本塁打を浴びるなど、不安定な投球が続いた。しかし、その後の13日のジャイアンツ戦、そして15日のフィリーズ戦では２試合連続で無失点を記録。対戦した６打者全員を退け、クローザーとしての安定感を取り戻しつつある。

　同メディアによれば、ロバーツ監督はスコットについて「ここ２試合は良かった。球のキレも良く、スライダーも改善されている。何かヒントを見つけられたらいいね」とコメントした。

　さらに同監督は「スコットは我々のチームの一員だ。疑いなく、ワールドシリーズで勝つためには彼が必要だと心から信じている。私には他の選択肢は考えられない。だから最も重要なのは、彼自身が野球に嫌われていないと自信を持ち、マウンドに立ったときにチームにとって最良の投手であると信じられるようにすることだ」と、スコットへの信頼を強調した。

　17日のフィリーズ戦では、９回に５対０とリードした場面でクローザーとして登板し、試合を締めくくった。ワールドシリーズ連覇へ、ドジャース首脳陣には最後まで彼を信頼し続ける覚悟があるようだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大谷翔平が2試合連続で放った51号本塁打