ロサンゼルス・ドジャースは今季MVPトリオの大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンを中心に、オールスターに選ばれた山本由伸、ウィル・スミスなどがチームをけん引。13年連続のポストシーズン進出、うち12度目となる地区優勝を決めた。

　そんなチームで、ブレイクアウトを遂げたのがアンディ・パヘスだ。メジャー２シーズン目を迎えた外野手は、ルーキーイヤーから116試合に出場し打率.248、13本塁打と一定の活躍を見せた。迎えた今季は、序盤こそ不振にあえいだが、４月下旬に自身初のリーグ週間MVPを受賞してから覚醒。オールスター選出は惜しくも逃したものの、現地９月27日時点で155試合に出場し打率.272、27本塁打、85打点、OPS.776と安定した活躍を続けている。

　ポストシーズンを前に、そんなパヘスを評価する声が上がっている。MLB専門チャンネル『MLB Network』の番組で司会者を務めるグレッグ・アムシンガー氏は今季ポストシーズンで「最も見過ごされている野手」にパヘスを選出。以下のようにスター候補の24歳を称賛した。

「申し訳ないが、スター選手が揃ったチームでは、アンディ・パヘスについて十分に語られていない。（23日時点で）25本塁打、81打点を記録している。これはドジャースでは大谷に次ぐ２位。フリーマンでもベッツでもなく、強肩を持っている中堅手のパヘスだ。要注目選手のリストに載っているはずだが、それでもポストシーズンに出場するなかで最も見過ごされている野手だ」
  　また、同氏のコメントを紹介した米誌『Sports Illustrated』のドジャース版はパヘスの守備力にも注目。「MLBで最高のディフェンダーのひとりであり、フィールディング指標（FRV）で95パーセンタイル（上位５％）にランクしている」と絶賛した。

　もちろん打撃についても「リーグ平均をはるかに上回る」とし、「wRC+（得点創出の傑出度）が117で、オールスターに複数回選出されているチームメイト４人に次ぐ数字。fWAR（勝利貢献度）4.2 は、大谷に次ぐ数字だ」と驚くべきデータを紹介した。

　昨季ルーキーイヤーで世界一を経験したパヘスが、今季ポストシーズンでどのような活躍を見せるのか。要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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