圧巻の“ショータイム”が米球界で衝撃を広げている。

　ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、現地10月17日に本拠地で行なわれたミルウォーキー・ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ（NLCS）第４戦に「１番・投手兼DH」で先発出場。投げては６回０／３を２安打10奪三振の無失点。バットでは３本塁打と歴史的な活躍を見せた。自身のポストシーズン２勝目を挙げ、投打にわたる活躍でシリーズ突破に貢献した。

　ワールドシリーズ（WS）進出がかかる一戦で驚異的な二刀流パフォーマンスを見せ、NLCSのMVPにも選ばれた大谷。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によれば、同一試合で10奪三振と３本塁打を記録するのは、レギュラーシーズン、ポストシーズン問わず、メジャー史上初の快挙だ。
  　偉才の離れ業には、他球団の指揮官も賛辞を惜しまない。一夜明けた18日、トロント・ブルージェイズとのア・リーグ優勝決定シリーズ（ALCS）で３勝２敗と球団史上初のWS進出に王手をかけているシアトル・マリナーズが、公式YouTubeチャンネルでダン・ウィルソン監督の会見を公開。そのなかで指揮官は大谷について「信じられないパフォーマンスだった」と驚きを隠さず、こう続ける。

「本当に前例のない内容だった。一人の人間にあんなことを成し遂げる能力があったなんて、ほとんど想像もつかないことだ。彼にとって素晴らしい試合だし、ドジャースの勝ち上がりを祝福したい。間違いなく歴史に残る試合だった」

　他チームの関係者からも手放しで称賛される大谷。進化が止まらない二刀流スターのWSでの活躍は楽しみでならない。

構成●THE DIGEST編集部

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