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「彼は自分から『行ける!』って言ったんだ」山本由伸が志願した“魂のブルペン入り”に名手カーショウも絶句&感銘!「ほぼ1日休んだだけだぜ?」「犠牲を厭わないんだ」

THE DIGEST編集部

2025.10.29

チームのサヨナラ勝ちにほっとした表情を浮かべる山本(右)。佐々木(左)はベンチを飛び出して労った。(C)Getty Images

チームのサヨナラ勝ちにほっとした表情を浮かべる山本(右)。佐々木(左)はベンチを飛び出して労った。(C)Getty Images

 MLB通算223勝のレジェンドも、日本人右腕の心意気に感銘を受けた。

 現地10月27日、ワールドシリーズ第3戦がドジャー・スタジアムで開催され、ロサンゼルス・ドジャースはトロント・ブルージェイズと対戦。延長18回裏、フレディ・フリーマンの豪快なソロ本塁打で死闘を6対5で制し、対戦成績を2勝1敗とした。

 ゲームは、ワールドシリーズの歴史上で2番目に長い6時間39分に及んだ。5対5で延長戦に突入してからは総力戦の様相を呈し、両チームともにブルペン陣がフル稼働するスクランブル態勢。すると18回に入ってから、なんと2日前の第2戦で105球を投げて完投勝利したばかりの山本由伸がブルペンに立ったのだ。精力的に投げ込み、もし試合が19回に進んでいたならば、登板する可能性が高かった。

 山本は「もう投手もいなかったので行くしかないと思いましたし、体調的にも今日行けると思ったので、準備できると言いました」と振り返る。そのうえで「こういう試合で投げられるように何年も練習してきた」と話しつつ、「助かりました。本塁打を打ってくれて」と話し、ほっと胸をなでおろした。

 気概を見せた右腕に対して、試合後に迷うことなく敬意を示したのが名手クレイトン・カーショウだ。今季いっぱいでの現役引退を表明している37歳左腕もこの日、12回表の二死満塁のピンチで登場。ネイサン・ルークスと対峙して渾身の8球を投じ、最後はフルカウントからの変化球でセカンドゴロに仕留めた。
 
 地元メディアの取材に応じたカーショウは「ヤマのことに触れないわけにはいかない。彼は自分から『行ける!』って言ってきたんだ。まじで信じられないよ」と絶句し、「だって彼はたった2日前に完投して、そこから大陸横断の移動をして、朝4時に到着し、ほぼ1日休んだだけで『投げられる』と言ったんだ」と続ける。そして「ワールドシリーズで勝つためには、時にそういう姿勢が必要なんだ。そしてこのチームには、そうやって犠牲を厭わない選手がたくさんいる。本当に素晴らしいことだよ」とチームを称えた。

 現地火曜日の第4戦は大谷翔平が二刀流先発する予定だ。第5戦はブレイク・スネルが、第6戦にはふたたび山本が先発登板すると見られている。

構成●THE DIGEST編集部
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