ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は現地11月１日、トロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第７戦に「１番・投手兼指名打者」で先発出場。延長11回までもつれる激戦を制し、２年連続の世界一に輝いた。

　中３日での先発登板となった大谷は、初回から制球に苦しんだ。３回に３ランホームランを浴びて２回１／３で３失点、５被安打、２四球で降板した。ただ打っては初回からヒットを放つなど５打数２安打１四球で３出塁と見せ場を作った。

　ワールドシリーズでは、第３戦に２本塁打を含む４打数４安打３打点、５四球の活躍で１試合９出塁の同シリーズ新記録を樹立。延長18回の死闘を勝ち取った。７戦で先発ローテーションを守りつつ、27打数９安打、打率.333、５打点、６得点、OPS1.278と大活躍を見せた。
  　ロサンゼルス・エンジェルスから移籍後、初の二刀流復帰シーズンとなった今季はレギュラーシーズンで55本塁打（リーグ２位）をはじめ146得点（同１位）、102打点（同６位）、打率.282（同13位）、OPS1.014（同１位）と異次元の成績を残しつつ、投手として14試合に登板して防御率2.87、１勝１敗、被打率.227、奪三振率11.87を記録した。

　投打にわたる活躍で３年連続４度目のシーズンMVPが確実視されている大谷。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、北米４大プロスポーツの「MLB」「NBA」「NFL」「NHL」の歴史上、チーム加入後の最初の２シーズンでMVPとチャンピオンシップを両方連続で獲得した選手はおらず、大谷が史上初の快挙を達成する可能性が高い状況だ。

　個人としてもチームとしてもトップに立ち続ける大谷は、もはや野球の枠を超えて“史上最高のアスリートの一人”と言えるレベルにあるのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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