現地11月３日、ロサンゼルス・ドジャースが地元でワールドシリーズ優勝パレードを行なった。沿道は大勢のファンで埋め尽くされ、青い紙吹雪が舞う異様な雰囲気。特別バスに乗ったドジャース選手らに大歓声が送られた。本拠地での優勝セレモニーではワールシリーズMVPに輝いた山本由伸が一部スペイン語と、英語でスピーチ。「MVP！MVP！」コールの大合唱に包まれた。

　ドジャー・スタジアムの中央には、青いじゅうたんと選手たちがスピーチする特別ステージが設置された。球場に到着すると、まず先頭で歩いてきたのは山本由伸だった。超満員のファンは優勝記念の黒いTシャツとサングラスをかけた日本人の姿を確認すると、盛大な歓声を送った。

　次々とスピーチを終えるドジャースの選手たち。マイクを握った山本は「Buenas tardes（こんにちは）」と、まずスペイン語で挨拶。続けて英語で「You know what？ Losing isn’t an option（負けるという選択肢はない）！」と力強くスピーチすると、球場からは「MVP」の大喝采が再び起きた。最後は「I Love Dodgers、I Love Los Angeles!!」と述べ、「ありがとー！」と日本語で絶叫。球場のボルテージは最高潮に上がった。

　昨年の優勝セレモニーでは満足に英語でスピーチできず「サンキュー！」の一言だけだった山本。だが今回は格段にうまくなった英語でしっかりとしたスピーチを完遂した山本に専門メディア『Dodgers Nation』は感動。「ヨシノブ・ヤマモトがドジャー・スタジアムの観客に向けて、信じられないほど素晴らしい英語スピーチを披露した」と伝えた。

　優勝セレモニーをMLB公式サイト『MLB.com』のYouTubeチャンネルなどで視聴した日本の野球ファンは、山本の上達した英語スピーチに反応。驚きの声がネット上で殺到した。

「MVP山本由伸の英語スピーチww」
「どこまで行ってもカッコいい山本由伸」
「由伸英語めちゃ上手くなってる！」
「初めて見た！」
「由伸ええやん」
「カタコト感がなくなったね」
  　山本はワールシリーズで驚異の３勝をマーク。第２戦は９回105球を４安打８奪三振１失点の完投勝利を収めると、第６戦は６回を96球５安打１失点に抑えた。負けられない第７戦は９回途中からリリーフ登板。中０日だったが、２回2/3を１安打無失点で異例の連投を完遂。文句なしでワールドシリーズMVPに選出された。

構成●THE DIGEST編集部

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