ニューヨーク・メッツからフリーエージェント（FA）となったピート・アロンソについて、代理人のスコット・ボラス氏が米ラスベガスで開催中のGM会議で発言した内容を米スポーツメディア『SNY』が現地11月12日に報じた。

　ボラス氏は、アロンソの獲得に名乗りを上げるチームについて問われると「アロンソの価値に見合う契約を提示する覚悟ができている」と語り、「プレーオフを渇望する球団は、獲得競争に飛び込んでくるだろう」と、争奪戦“激化”を予想した。
  　アロンソは、2019年にメッツでMLBデビューを果たすと、いきなりオールスターに選出。新人王、そして本塁打王（53本）を獲得した。今季も球団の通算本塁打記録（現264本）を更新するなど、長きにわたりチームの顔として活躍してきた。

　ボラス氏は「アロンソは勤勉で毎日プレーできる選手。メッツのファンは彼の姿勢をよく理解しており、理想的なフランチャイズ・プレーヤーだ」と強調。ニューヨークという大舞台で、スターに成長した稀有な選手であると称賛した。

　アロンソは、今季レギュラーシーズン全162試合に出場し、打率.272、出塁率.347、OPS.871を記録。ホームラン38本（リーグ４位）、126打点（同２位）という安定した成績を残しており、今回のFA市場ではより長期かつ高額な契約が見込まれている。

　一方で『SNY』によると、メッツのデビッド・スターンズGMは「アロンソは素晴らしい選手だ。残留を望んでいる」としながらも「現時点では交渉の進展を語るには早い」と慎重な姿勢を示している。

　アロンソの交渉は、今オフのFA市場の目玉のひとつとなるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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