今オフもヤクルトスワローズの村上宗隆や読売ジャイアンツの岡本和真など日本人選手たちのメジャー挑戦に注目が集まる中、11月10日には埼玉西武ライオンズが今井達也のポスティングシステムを利用したMLB移籍を容認する意向を示した。

　大谷翔平や山本由伸の活躍によって日本人プレーヤーの評価が高まる現状で、現地メディアも新星の獲得に期待を寄せている。ニューヨークの地元メディア『NEWYORK POST』は現地12日に「日本の右腕投手、今井達也がヤンキースの先発ローテーションの選択肢として興味深い存在になる可能性」と題した記事を掲載。ニューヨーク・ヤンキースの補強候補として「必ずしもフリーエージェント市場で上位にランクインするとは予想されていないが、興味深い投手が一人いる。それは日本人右腕投手の今井達也だ」と27歳の右腕を推奨した。
  　過去には松井秀喜、田中将大などが一世を風靡したヤンキース。2020年に田中がチームを離れてからは、一昨季に山本由伸、昨季も佐々木朗希の獲得に乗り出すものの日本人の獲得は実現していない。

　そんな中で『NEWYORK POST』が紹介したブライアン・キャッシュマンGMのコメントによれば、日本の市場で成功を収めていた過去を「すでに過ぎ去った」と表現。日本人にこだわることはなく優秀な人材の獲得に努めているという。

「日本を含め、世界中のどんな選手にも興味がある。もしそれが我々にとって適しているなら、それらの市場で動き出すよ。国内、海外を問わず、選手を獲得できるよう努力する。それ（国籍）はあまり重要ではないね」

　これを受けて同メディアは「今井が関与するかどうかはまだ分からないが、いずれにしてもヤンキースがシーズン序盤を乗り切るために助けを必要とする」と補強の可能性を示唆。今季は冒頭に挙げた選手のほかにも高橋光成や再挑戦を期す有原航平など多くの人材が揃うなか、６シーズンぶりに日本人投手を迎え入れることとなるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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