来季、新体制での低迷脱却を目指すロサンゼルス・エンジェルス。2年連続で地区最下位に終わった今シーズンの終了後、10月にはカート・スズキ新監督の就任が決定。新たに先発候補となるグレイソン・ロドリゲスの獲得も発表されているなか、さらなる戦力強化を目指すべく、ウィンターミーティングでの動きにも注目が集まっている。
トレードやFAなどで大幅な選手入れ替えも予想されるなかで、エンジェルスのフロントに対し、米メディア『The Sporting News』からは厳しい声が飛んでいる。
同メディアは、球界屈指のスラッガーでありチームの主軸も担う、マイク・トラウトが現役生活終盤であるとして、「全盛期を浪費し続けた」と振り返り、今オフこそ勝てるチーム作りを行なうべきと主張。また、上位争いから遠ざかっている近年の内容からも、「ウィンターミーティングで状況を変えなければ、この球団はまた空回りし続けることになる」などと指摘した。
そのうえで同メディアは、今オフの補強について3つのポイントを提言している。
1つ目に、「トラウトを孤立させないために、クリーンアップに本物の助っ人を確保する」として、新たな主軸打者の獲得を主張。この補強により、「相手投手はただトラウトを歩かせ、弱い打球を待つだけの攻め方ができなくなる。財政的にも手が届く実績あるスラッガーを1人入れれば、打線全体の雰囲気が大きく変わる」と説明する。
2つ目は、先発陣の強化を求めており、同メディアは、「『期待枠』の寄せ集めではなく、ローテを安定させる投手を加えるべき」と訴えている。また、「エンジェルスには、実際にMLBで160イニング投げた経験のある中堅先発が必要だ。予測上“投げられるはず”の投手ではない」と持論を展開する。
そして、最後のポイントとして、試合終盤を締めるリリーバーの補強を挙げる。左右の救援投手が必須事項であると指摘する同メディアは、「看板クローザーは必要ない。9回がコイン投げのような50/50ではなく“優位な局面”に変えるための2人がいればいい」と綴っている。
それらの提案を並べた上で、「ウィンターミーティングで“トラウトと共に勝つチーム”作りを始めるか、それとも彼の全盛期が消えていくのを横目に、負け続けることに甘んじるのか――選択の時が来ている」とトピックの最後に投げかけ、記事は締め括られている。
2年連続最下位からの巻き返しを見据える今オフ、はたしてエンジェルスはどんな動きを見せるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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そして、最後のポイントとして、試合終盤を締めるリリーバーの補強を挙げる。左右の救援投手が必須事項であると指摘する同メディアは、「看板クローザーは必要ない。9回がコイン投げのような50/50ではなく“優位な局面”に変えるための2人がいればいい」と綴っている。
それらの提案を並べた上で、「ウィンターミーティングで“トラウトと共に勝つチーム”作りを始めるか、それとも彼の全盛期が消えていくのを横目に、負け続けることに甘んじるのか――選択の時が来ている」とトピックの最後に投げかけ、記事は締め括られている。
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