現地12月９日、ロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・メッツからフリーエージェント（FA）となっていた守護神エドウィン・ディアズと３年総額6900万ドル（約108億円）の大型契約を結んだ。

　この話題について、米誌『Sports Illustrated』は「ドジャースのディアズ獲得にMLBファンが激怒」と題した過激な見出しで記事をアップした。

　冒頭で「金持ちはますます豊かになるばかりだ」とドジャースへの皮肉を込めた同メディアは、ワールドシリーズ連覇を達成したチームが「今回も移籍市場に出ている最高の選手を獲得し、唯一の弱点と言われていたブルペンを強化することに成功した」と報じた。

　同誌は、ドジャースの補強姿勢について「チーム力向上のために金を惜しまない手法は、MLBの常識を完全に超越している。オフシーズンに入って“スーパー・チーム化”が加速する一方で、ファンの不満は日に日に高まっている」と指摘し、こう綴った
  「ドジャースは25年シーズンを３億3000万ドル（約518億円）超というMLB最高額の総年俸で終えたが、ディアズが加入したことで来シーズンはさらに金満球団になる見通しだ。しかも、恐ろしいことに補強はまだ終わっていない可能性が高い」

　ディアズ獲得は米球界全体に大きな波紋を広げている。同誌は「ドジャースの果てしない“爆買い”にMLBファンのストレスは限界に近づいている」とし、「球界最高のリリーバーを獲得したことで（ファン心理に）火に油を注いだ形となり、多くの野球ファンが不満を露わにしている」と伝えた。

　事実として、ネット上にはドジャースの補強に怒りをぶつける声が上がった。

「勘弁してくれ」
「俺たちの野球が壊された」
「また大金を払って連れてきたのか」
「メッツファンじゃないけど腹立つ」
「なんであいつらそんな金持ちなんだよ」
「才能を独占するのは大問題」
「金さえ投じればいいと思ってる」

　豊富な資金力で他球団の主力を獲得するドジャースのやり方にファンの不満が噴出している一方、今季ブルペン強化を求めていたLAファンからは歓喜の声が当然のように上がっている。今オフ、まずは課題だったブルペン投手の補強で莫大な資金を投じたドジャース。常勝軍団はさらなる補強を進めていくのか、注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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