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高校野球

70年前の夏の甲子園優勝校や“浪速の春団治”の母校も! 「センバツ21世紀枠」を高野連が9地区から推薦候補校を発表

THE DIGEST編集部

2025.12.12

センバツの21世紀枠候補校が、各都府県から9地区に絞られた。写真:滝川敏之

センバツの21世紀枠候補校が、各都府県から9地区に絞られた。写真:滝川敏之

 日本高校野球連盟(高野連)は12月12日、来春に開催される「第98回選抜高校野球大会(センバツ)」の9地区から推薦された21世紀枠候補校を発表した。

 11月14日に公表されていた各都府県連盟が推薦した高校のなかから、今回は9校が選ばれた。来年1月に行なわれる選考委員会で、センバツに出場する2校が決定する。

 北海道地区から推薦されたのは、士別翔雲高。2007年に士別高と士別商高が統合されて新設された。今秋は北海道大会で準々決勝まで勝ち上がり、白樺学園に0対1で惜敗した。

 東北地区からは宮城県の名取北高。岸孝之(東北楽天ゴールデンイーグルス)の母校は25年秋には県大会で3位に入り、東北大会では1回戦で敗退したものの、鶴岡東高(山形)と1対3の接戦を演じた。

 関東・東京地区では、埼玉県の上尾高が選出。1963年から84年にセンバツ3回、夏の甲子園に4回出場。山崎裕之氏(元西武)、仁村徹氏(元ロッテ)ら数多くのプロ野球選手を輩出した。今秋は、県大会準決勝で浦和学院高に3対4で惜敗した。

 東海地区からは、三重県の四日市高が選出された。1899年に創立されたスーパーサイエンスハイスクール、スーパーグローバルハイスクールに名を連ねる進学校だ。夏の甲子園に2回、センバツに1回出場し、1955年には夏の甲子園を制した。今秋は、県大会で4位に入った。
 
 北信越地区からは、福井県の若狭高が推薦された。1894年に設置された福井県尋常中学校小浜分校が前身で、野球部は1970年台までにセンバツ3回、夏の甲子園に7回出場している。“浪速の春団治”と称されて阪神で活躍した川藤幸三氏らがOBだ。2025年の秋季大会では、福井県で準優勝。北信越大会初戦で敗退した。

 近畿地区からは、奈良の郡山高。1876年に郡山師範予備校として開設された。2000年までにセンバツ、夏の甲子園ともに6回出場。荻野貴司ら多数のプロ野球選手を輩出している。今秋は、県大会で4位に入った。

 中国地区で推されたのが、山口県鴻城高だ。1889年に創立されて100年を超える歴史を誇り、1992年まで夏の甲子園に3度出場を果たしている。今年の秋は、県大会で3位に入り中国大会に進出し、初戦で敗れた。

 四国地区からは、高知農高が選出された。開校は1890年で、現在は農業総合科、畜産総合科、森林総合科、環境土木科、食品ビジネス科、生活総合科の6学科を設置している。野球部は今秋、県大会の準々決勝で敗退したものの、全国的な強豪校である明徳義塾高と延長10回タイブレークの末、2対3と好勝負を演じた。

 九州地区からは、長崎西高が推薦された。県内屈指の進学校として知られ、野球部はセンバツに1度、夏の甲子園には3度の出場経験がある。2025年の秋季大会では県大会で準優勝して九州大会に出場すると、九州大会初戦で唐津商を9対2(8回コールド)で下し、ベスト8に進出した。

 なお士別翔雲高、名取北高、高知農高が出場校に選ばれれば、いずれも春・夏を通じて初の甲子園、山口県鴻城高はセンバツ初出場となる。

構成●THE DIGEST編集部

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