2025年シーズンに韓国プロ野球（KBO）のハンファ・イーグルスで活躍したコディ・ポンセが、トロント・ブルージェイズと３年総額3000万ドル（約47億円）で契約した。来季メジャー復帰を果たす右腕は新天地での強い覚悟を語った。

　ブルージェイズは今オフ、先発右腕シェーン・ビーバーとの再契約をはじめ、スライダーと奪三振能力に定評あるディラン・シース（前サンディエゴ・パドレス）と７年総額２億1000万ドル（約328億円）の大型契約を結ぶなど、先発陣の立て直しに本腰を入れてきた。

　投手陣の補強を進める中でさらに獲得したのが、25年シーズンにKBOで覚醒を遂げたポンセだった。31歳の右腕は2020年にピッツバーグ・パイレーツでメジャーデビューし、主にリリーフとして２シーズン20試合（５先発）に登板。１勝７敗、48奪三振、防御率5.86と苦戦した。
 
　その後、22年にNPBの日本ハムへ移籍し、24年には楽天へ。NPBでは３シーズン通算39試合に登板し、10勝16敗、165奪三振、防御率4.54。目立った成果を残すことはできなかったが、韓国球界に渡った今季は一変。29試合に登板してリーグ最多勝タイの17勝（１敗）、最優秀防御率（1.89）を記録した。さらに、KBOのシーズン新記録となる252奪三振をマークし、リーグMVPに輝く無双の活躍ぶりだった。

　現地12月17日の米誌『Sports Illustrated』によると、ポンセは来季のメジャー復帰に向けて「勝つためにできることは何でもやる。目標はワールドシリーズ制覇だ」と意気込み。韓国球界で才能が花開いた右腕はチームへの貢献を強く誓った。

　紆余曲折を経て再びメジャーの舞台に戻ってきた31歳の右腕について「大きな掘り出し物だ」「今なお進化を続けている。直近のシーズンと同様の投球ができれば、ブルージェイズ先発陣にとっては大きな戦力となる」と同誌は高く評価。さらに、「2026年へ勢いを保ったまま突き進む準備は整っており、メジャーでの再起を果たす姿は、注目必至の存在だ」と期待を寄せた。

　ポンセは韓国球界での成功をメジャーの舞台でも再現できるのか。アップデートされた右腕に、大きな注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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