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「一日帰るときはクタクタというのは目標でしたから」マリナーズ会長特別補佐としても自らを追い込んだ日々【イチローの軌跡をたどる「51」の言葉:野球愛編 Vol.3】

藤原彬

2020.03.24

3000安打を達成した際、イチローは野球を好きでいられる理由について訊かれて彼らしい独特の答えを返した(C)Getty Images

3000安打を達成した際、イチローは野球を好きでいられる理由について訊かれて彼らしい独特の答えを返した(C)Getty Images

「野球のことを愛した」気持ちに変わりはなかったと、イチローは現役最後の試合を終えて口にした。環境の変えてから多くの適応と変革に迫られ、求められた異なる役割にこたえようとするなかでも、グラウンドに出てからの姿勢は一貫していた。雄弁、あるいは大胆に、ときに独特の言い回しで、野球への愛を表現した言葉を紹介しよう。

「やれることはすべてやりましたし、どんなときも手を抜いたことは一度もなかった」(2002年9月29日/メジャー2年目を終えて、NPB時代から8年連続で獲得していた首位打者を逃したが、後悔はないと言い切る)

「妥協をたくさんしてきたし、自分に負けたこともいっぱいあります。ただ、野球に関しては、それがないというだけ」
(2003年9月28日/全試合を終えて3年目のシーズンを総括)
 
「ヒット一本って飛び上がるぐらいにうれしいんです」
(2003年9月28日/シーズン全試合を終えて、安打を放ったときの喜びを表現する)

「楽しんでやれと言われるんですけど、僕はその意味がよくわからない」
(2004年10月1日/シーズン最多安打記録を更新して「楽しむ」と「充実感」の違いに言及)

「もっと野球がうまくなりたい」
(2004年10月3日/メジャー最多となるシーズン262安打を樹立し、次の目標を聞かれての返答)

「野球が大好きであることが、それに当てはまるかもしれない」
(2009年9月13日/史上初の9年連続シーズン200安打を達成し、大事にしていることを問われて)

「僕自身を作り上げてくれるもの」
(2010年9月28日/メジャーのドキュメンタリー番組『The Tenth Inning』で野球について語る)

「その運は、野球で使うようにしてます」
(2010年10月3日/シーズン最多安打7回目で並んだピート・ローズに、内野安打の多さから「世界一幸運な男」と言われて)
 
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