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高校野球

「早めの交代が必要かな…」明徳義塾を封じ込んだ果敢な継投策。仙台育英を勝利に導いた37歳監督の“機転”【センバツ】

THE DIGEST編集部

2021.03.20

仙台育英は伊藤(左)と古川(右)の好リレーで明徳義塾打線を封じ込んだ。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

仙台育英は伊藤(左)と古川(右)の好リレーで明徳義塾打線を封じ込んだ。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

[第93回選抜高校野球大会1回戦]仙台育英(宮城) 1-0 明徳義塾(高知)/3月19日(金)/甲子園球場

 ともに甲子園常連校同士の顔合わせとなり、大会屈指の好カードと注目を集めた一戦は、2回裏に遠藤太胡(2年)のヒットエンドランで奪った虎の子の一点を仙台育英が守り抜き、1-0で競り勝った。

 東北の雄を勝利に導いたのは、就任4年目で初のセンバツの舞台に立った須江航監督の“機転”だ。

 37歳の青年監督の采配が冴え渡ったのは1点を先制して迎えた4回表、2アウト1、3塁で明徳義塾に攻め込まれた場面。ここでマウンドに立っていた先発の古川翼(2年)に代え、エースナンバーを背負う伊藤樹(3年)を送り込んだ。

 早々の継投策だったが、これが結果的には功を奏した。一打逆転の可能性もある窮地でマウンドに立った伊藤は、「継投があるとは監督から聞いていた。要所を締めるという自分の良いところを出そうと思った」と、140キロ台のストレートを連発して、相手エース・代木大和(3年)を空振り三振に切って取り、チームはピンチを脱したのである。

 これで勢いに乗った伊藤は、最速146キロの速球と変化球を織り交ぜながら小気味の良いピッチングを披露。終わってみれば、5回3/1を投げて、無安打・6奪三振の無失点と、強打の明徳義塾をピシャリと抑え込んだのだ。

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 試合後のフラッシュインタビューで、流れを大きく手繰り寄せた継投策について問われた須江監督は、「早めの交代が必要かなと思った」と自らの考えを明かした。

「抽選会から時間があって、お互いに多くの情報を入れていたと思う。そのなかで、予想していたよりも明徳さんの攻撃が積極的で、打者も力強いスイングをしていた。もう少しだけ古川で粘れるかと思ったけど、一番良いピッチャーでいかないといけないと思ったので代えました」

 さらに「やれることをしっかりやり切ってくれた」と投手陣の労をねぎらった指揮官は、「投手の良さに連動して、守備もポジショニングを含めひとつもミスがなかった」とナインの奮闘を称えた。

 須江監督の「1000日以内の日本一を目ざす」という計画のもと、着実にチーム強化を図ってきた仙台育英。全国の檜舞台で迎えた強豪との一戦でも、その強さが際立った。

構成●THE DIGEST編集部

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