百戦錬磨のレジェンド投手にとっても、28歳のサムライは魅力的な存在だ。

　現地時間９月８日、米放送局『FOX Sports』のアナリストであるベン・バーランダー氏のポッドキャスト番組「Flippin'Bats」に出演した元アトランタ・ブレーブスのジョン・スモルツ氏は、大谷翔平について持論を展開した。

　今季も二刀流は持てるポテンシャルを遺憾なく発揮している。とりわけ“投手”としてはメジャーキャリアハイの好成績を残している。現地時間９月９日時点で、11勝（８敗）をマーク。さらに防御率2.58、181奪三振（奪三振率11.98）、WHIP1.04と、打撃で33本塁打を放っている選手のそれとは思えないスタッツを居並べている。

　そんな「投手・大谷」の真価に「私は彼が球界のベストピッチャーの1人だと思っている」と熱弁を振るったスモルツ氏。そう称える論拠をメジャー通算213勝＆154セーブをあげた殿堂入りの大投手は、次のように語っている。

「投球だけに専念している状態でも（シーズン中の新球考案は）難しいのに、彼は投打の両方をやっている。投手としても、打者としても、本当に素晴らしい才能があるんだ。あれだけの働きを合計すると、彼は球界のベストプレーヤーだと言わざるを得ないね」
  　もっとも、以前から投手としての大谷について「もしも、オオタニがこの先二度と打席に立たずに投球だけに専念したら、彼はア・リーグのジェイコブ・デグロムになれる」と絶賛していたスモルツ氏。ここ最近の成長ぶりに目を見張った。

「投手として生まれつきの才能があると感じている。シーズンの真っ最中に新球を導入するなんてのは、とてつもないことだよ。だから私は、彼の大ファンなんだ。すでに球界で偉大な投手であり、この先、史上最も偉大な投手になる可能性がある。ただ、投げるだけではないからね。打者としてのプレーはどうしても妨げになってしまうんだよ。だからと言って……6日に1度しか投げなくても、彼が球界でトップ5カテゴリーに入るような投手であることは否定できない」

　米球史に残る大投手をしてここまで言わせる大谷。そんなサムライエースの成長は、ますます興味深くなっている。

構成●THE DIGEST編集部

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