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「オオタニとは対戦したくない」――超遅球に三振を喫した大谷翔平は“ゴリアテ”!? 米識者がクレメンス息子の投球に再脚光!

THE DIGEST編集部

2022.11.20

大谷(右)から見事に三振を奪ったコディ(左)。この時のピッチングが再び話題となっている。(C)Getty Images

大谷(右)から見事に三振を奪ったコディ(左)。この時のピッチングが再び話題となっている。(C)Getty Images

 伝説の名投手の血を受け継ぐ男と“偉才”の対決が、ふたたび脚光を浴びている。

 現地時間11月19日、“ピッチングニンジャ”の愛称で知られるアメリカの投球分析家ロブ・フリードマン氏が自身のツイッターで、「ピッチングニンジャアワード2022」を投稿。「ダビデvsゴリアテ賞」と銘打って、今年9月に実現したロジャー・クレメンス息子コディ(デトロイト・タイガース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の対決をピックアップした。

 球界を賑わせた対決だった。去る9月6日の一戦はエンジェルスが9対0と大幅にリードして終盤8回を迎えていた。そこで投手陣の休養を選択したタイガースは、本職が野手であるコディを“敗戦処理”としてマウンドへ送り出したのだ。

 そして、1死一塁とした場面で対峙したのが、この試合で2ホーマーを放っていた大谷だった。「ただひたすら投げていた」というコディは、それでもカウント1-2と追い込むと、最後は外角へ68マイル(約96.5キロ)のスローボールを投球。このボールに虫でも止まりそうな“超遅球”に、さしもの大谷も手が出ずに見逃し三振に倒れた。

 三振に取ってから「イエスッ!」とマウンドで雄たけびを上げたコディ。MLB通算354勝のレジェンド投手を父に持つサラブレッドが二刀流戦士に見せた意表を突いたピッチングは、当時に「野球って最高!」(米放送局『ESPN』サラ・ラングス記者)という声が上がるほど、大差がついて関心が薄れかけていた試合に小さくない興奮をもたらした。
 
 この球界に娯楽をもたらした両者の対決をフリードマン氏は絶妙に表現した。「ダビデとゴリアテ」は旧約聖書『サムエル記』に出てくる逸話で、小さな者が大きな者を倒す例えとして用いられる。投手経験がなかったコディは「少年ダビデ」で、「巨人戦士ゴリアテ」は大谷というところだろう。まさに言いえて妙だ。

 なお、三振後にすぐさま記念球をベンチに回収させていたコディは、大谷との対戦について、こう振り返っていた。

「なんと2ストライクを取れて、『あれ、もしかしたら三振にできるかもしれない』と思ったんだ。それで幸運にも彼が60マイルのボールを見逃してくれた。(貰った)ボールは絶対にケースに入れて保管するよ。これはかなりワイルドなことだからね。ただ、もう絶対にオオタニには投げたくない」

構成●THE DIGEST編集部

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