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侍ジャパン

「栗山監督のもとで世界一」“陰のMVP”吉田正尚が明かした指揮官との誓い「今後の日本野球のために」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.23

ベストナインに選出された吉田。MLB初挑戦となるレッドソックスで活躍が期待される。(C)Getty Images

ベストナインに選出された吉田。MLB初挑戦となるレッドソックスで活躍が期待される。(C)Getty Images

 現地3月21日(日本時間22日)、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝は日本代表がアメリカ代表を3対2で下し、14年ぶりの世界一を手にした。

 栄えある大会MVPは大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が受賞した。投手として2勝1セーブ、打者としても打率.435、本塁打1、打点8と異彩を放った二刀流の活躍だけに、選出は妥当と言える。しかし、大谷以上にバッティングで強烈な成績を残したのが、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)だ。

 侍ジャパンの4番も担った吉田は、WBC歴代最多となる13打点をマーク。3月10日の韓国戦では3安打5打点の活躍を見せるなど、1次ラウンドだけの4試合で8打点をマーク。準々決勝のイタリア戦でも2打点を挙げ、準決勝のメキシコ戦では7回に同点3ラン本塁打を放ち、大谷とともに侍打線の得点源として大活躍した。
 
 吉田は激闘を終えた試合後、「優勝できて、世界一が証明できたのは良かった」と安堵した。今大会の外野手部門ベストナインに選出された29歳は「たくさん塁にいましたし、たまたま自分に結果が訪れてラッキーだった」と控えめに答えた。

 今季からメジャーリーグを主戦場にする吉田は選出してくれた栗山英樹監督を「すごく親身になって一人ひとり丁寧に対応してくれる」と評し、同監督に感謝を述べた。そして、メジャー移籍1年目で大会参加を決意したことについては「自分で決めたこと」だと答えると、チームを世界一に導いた指揮官への思いを明かした。

「世界一に対する気持ちだったり、今後の日本野球ということも僕よりも(栗山監督は)考えている方ですし、自分自身も監督のもとでプレーしたいという思いもあった。WBCというのは自分の中で別物として捉えていたので参加を決めました」

 勝負強い打撃で、3大会ぶりの世界一に貢献した安打製造機は「WBCは終えたので、次はボストンでのプレーになる」と語ると、「1年間はケガせず、ワールドシリーズに出場して優勝するのが目標。その一員になれればいい」と今シーズンの決意を示した。

”WBC陰のMVP”とも称される吉田。休む間もなく現地30日から開幕するMLBでも、その打棒をレッドソックスのために発揮してくれることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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