目の覚めるような一撃が飛び出した。

　現地５月26日、ニューヨーク・ヤンキースの本拠地に乗り込んだサンディエゴ・パドレス。０対０で迎えた５回表、２死一塁で、パドレス３番打者のフアン・ソトが強烈な10号２ランを叩き込んだ。フルカウントから相手先発ランディ・バスケスが投じたカットボールをジャストミート。打球はあっという間にヤンキー・スタジアム右翼スタンドの２階席に到達した。

　打球角度25度にして打球速度114.1マイル（約183.6キロ）、飛距離432フィート（約131.6メートル）という弾丸ライナー。MLB公式サイトのブレント・マグワイア記者は「フアン・ソトの打球がヤンキー・スタジアムの２階スタンドを直撃。彼はベースボールを破壊した」と驚きの声を上げると、米スポーツベッティングサイト『DraftKings』に寄稿するジャレッド・カラビス記者も「２階デッキにぶち込むすげぇーー一発だ！」と興奮気味にツイートした。
  　さらに、MLB公式サイトでデータ系に精通するサラ・ラング記者は「141.1マイルですって！」と打球速度に感嘆し、「これはフアン・ソトのキャリアでタイ記録になるハードヒットのHRだ。2021年８月26日にもマーク」と説明。米野球データサイト『Codify Baseball』は「ソトって打席で絶対的な怪物になる期間ってあるよね？　そうまさに今がそれだ！」と記し、直近24試合の打撃成績が打率.353、出塁率.505、長打率.682である事実を紹介している。

　ソトの２ランで２点を先行したパドレスは６回表にもフェルナンド・タティースJrが２ランをねじ込んで４対０とリードを広げている。なおこちらも439フィート（約133.8メートル）の特大アーチだった。

構成●THE DIGEST編集部

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