昨季、実に21シーズンぶりにポストシーズン進出を果たしたシアトル・マリナーズ。今季はここまでア・リーグ４位と、思うような結果を残せていないが、大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンジェルスや藤浪晋太郎所属のオークランド・アスレチックスと同地区であるため、日本のファンからの視線を集める機会も多い。また、過去にも数多くの日本人選手が在籍したことでも知られている。

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　現地時間６月15日には米国内でマリナーズの情報を発信している『SoDo Mojo』が、歴代でも特に記憶に残る選手を振り返り「シアトル・マリナーズ史上最高の選手」と銘打った特集記事を配信した。その中では、ケン・グリフィー・Jr、ランディ・ジョンソンら往年のスター選手とともに、2001年より12シーズンにかけチームの一員として数々の記録を打ち立てたイチローが選ばれている。
  　トピックでは「イチロー・スズキは、シアトル・マリナーズの歴史上、最も象徴的な選手の一人である。2001年に入団した日本人外野手は、その衝撃的なプレーと驚異的な才能ですぐにファンの人気者になった」と記しており、さらに、アメリカン・リーグの新人王と最優秀選手賞や10年連続でゴールドグラブ賞を受賞するなど、イチローが獲得した多くの個人記録を称えた。

　さらに同メディアでは「しかし、イチローがマリナーズに与えた影響は、その個人的な功績にとどまらない。チームメイトの模範となり、フィールド内外でリーダーとして活躍し、シアトルに勝利の文化を築くことに貢献した」と野球へ取り組む姿勢も評しており、「2012年、イチローはニューヨーク・ヤンキースへ移籍したが、シアトルでの伝説は揺るがない。彼はチーム史上最も愛された選手の一人であり、史上最高の外野手の一人として記憶されている」として、球団史に刻まれる存在であるとも指摘した。

　他にも米国、日本、両国への貢献度の高さを強調し、以下のように見解を綴っている。

「シアトルでのイチローの成功は、他の日本人選手のメジャーリーグへの道を開き、日米野球の架け橋となった。球団の歴史に与えた影響とその地位は確かなものであり、彼はマリナーズのユニフォームを着た最も偉大な選手の一人として常に記憶されることだろう」

　イチローが海を渡って以降、日本から米球界を目指す動きが一気に加速することとなり、現在も大谷をはじめ、投手、野手で多くのサムライが活躍している。現地メディアが伝えるように、イチローの存在は数字だけにとどまらず、さまざまな面で影響を及ぼしているのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部
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