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GM会議の話題は大谷翔平が中心!「伝統的に大物FAに正式オファーを送るのは2~3チームだが、オオタニには10チームが…」と米記者報道「彼はスポーツ界の“聖杯”だ」

THE DIGEST編集部

2023.11.08

FAとなった大谷は10の球団から正式オファーを受ける可能性があるという。(C)Getty Images

FAとなった大谷は10の球団から正式オファーを受ける可能性があるという。(C)Getty Images

 現地11月7日、アリゾナ州スコッツデールでMLBのGM会議が開幕し、今オフのストーブリーグが幕を開けた。このGM会議で大きな話題になったのが大谷翔平だった。『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者は同日、「ショウヘイ・オオタニがGM会議の話題を独占」と報じた。

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「オオタニの姿はどこにもなかった。代理人のネズ・バレロ氏も不在。それでも、どこを見ても、どこを向いても、何を聞いても、オオタニの話題で持ち切りだった」

 こう切り出したナイチンゲール記者は、各球団のGMらの言葉を伝えた。タンパベイ・レイズのエリック・ニアンダー編成総責任者は、「私たちは皆、オオタニという選手を愛している。彼の才能やストーリーを愛している。これまで見たことがないような魅力的な持ち主だ。野球ファンでなくとも、多くの人を魅了するものだ。私たちのスポーツにとって素晴らしいことだと思う」と語った。

「オオタニは今、野球界で最も興味深い存在だ。とても稀有な才能を持っている。二刀流という、これまでとはまったく違ったダイナミズムをもたらしてくれる。それが市場でどう評価されるのか。想像も、見当もつかない」と語ったのは、クリーブランド・ガーディアンズのマイク・チャーノフGMだ。

 移籍市場の中心となる各球団のGMでも、大谷の移籍がどのように決着するのか予想できないようだ。ヒューストン・アストロズのダナ・ブラウンGMは、「オオタニがどこに行きつくのかは誰にも分からないし、何が起こるのかも分からない。予測不可能だね。神のみぞ知る、だ」と話した。

「他のスポーツ選手と比べて、オオタニがどれほどハードで挑戦的な選手なのか、世間はまったく理解していないと思う」と語ったのは、ミネソタ・ツインズのデレク・ファルビー編成総責任者だ。「NFLの選手がクォーターバックとフリーセーフティーを高次元のレベルでこなすようなもの。オオタニの才能には、ひとりの野球ファンとして感謝したいほどだ」

 会場には、ロサンゼルス・エンジェルスのペリー・ミナシアンGMも姿もあった。「オオタニは素晴らしい選手だから多くの注目が集まる。それは理解できるよ。私たちには(大谷と再契約する)プランがあり、それを実行しようとしている。このオフシーズンにどうなるか見てみよう。チームを良くするために、できる限りのことをする。今オフは私が覚えている限り、最もFAに集中している」と語り、ナイチンゲール記者は、「ミナシアンGMは魔法の杖を振ってオオタニを連れ戻したいと願っている」と綴った。
 
 GM会議の話題を独占した大谷には複数の正式オファーが届くと見られ、激しい争奪戦が繰り広げられるのは必至だ。ナイチンゲール記者は、「大物選手がFAになった場合、伝統的に2~3チームから正式オファーが届く。昨冬にアーロン・ジャッジは、ニューヨーク・ヤンキース、サンフランシスコ・ジャイアンツ、サンディエゴ・パドレスからオファーを受けた」と記した。

 さらに、「2018ー19年のオフにはブライス・ハーパーがフィラデルフィア・フィリーズ、ロサンゼルス・ドジャース、ジャイアンツから、マニー・マチャドがパドレスとシカゴ・ホワイトソックスから正式オファーを受けた」と複数の過去の事例を挙げている。

 しかし、大谷の場合は事情が異なるようだ。ナイチンゲール記者は、「オオタニには10もの球団が正式オファーを出す可能性がある。そして20もの球団が自分たちのファンに『オオタニを狙っていた』と語るだろう。簡単に言えば、オオタニはスポーツ界における“聖杯”なのだ」と書き記した。

 大谷の移籍先については、「依然としてドジャースが最有力候補だが、テキサス・レンジャーズは真剣な競合相手で、複数のGMはシカゴ・カブスが最もオオタニに積極的だと語っている。ボストン・レッドソックス、ニューヨーク・メッツ、ジャイアンツを候補から外すのは愚かな行為だ」と見通している。

 続けてナイチンゲール記者は、「あるGMは、誰も予想していない球団が最終候補に残るはずだと語っていた。それは、2000年のウインターミーティングでシアトル・マリナーズとアトランタ・ブレーブスを抑え、レンジャーズがアレックス・ロドリゲスと当時のスポーツ界最高額となる10年総額2億5200万ドルで契約した衝撃に匹敵する」とダークホースの出現にも言及している。

 大谷を渇望する各球団は、はたしてどのような条件でアプローチをかけているのだろうか。日本人の二刀流を巡る歴史的な争奪戦の幕は、切って落とされた。

構成●THE DIGEST編集部

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