ロサンゼルス・エンジェルスからFAとなった大谷翔平の移籍先として有力と言われているのが、ロサンゼルス・ドジャースだ。そんななか、『MLB.com』のトーマス・ハリガン記者は11月12日に「ドジャースがオオタニにとって理にかなっている５つの理由」という記事を配信。「完璧な組み合わせだ」と伝えた。

【PHOTO】日々輝く大谷翔平が魅せる喜怒哀楽の厳選ショット！（Part１）

　ハリガン記者は、「オオタニを求める球団がいくつもあるなか、ドジャースが争奪戦の最前線に立ち、最終的に二刀流のスーパースターを獲得すると予想している」とドジャース行きを予想。「もちろん決定事項ではないが、ロサンゼルスがオオタニの着地点だと示唆する要因は数多くある」として、以下の５つの理由を挙げた。

　ひとつ目は、「ハリウッドとオオタニは完璧な組み合わせ」だ。「エンジェルスは“ロサンゼルス”と名乗っているが、正確には“LA”ではない。MLB最大のスターには正真正銘の大都市がふさわしく、スターダムの代名詞でもあるハリウッドのような場所以外にない」とし、「オオタニは間違いなく成功を収めるが、野球界を代表する大都市ロサンゼルスでプレーすることで、フィールド外での影響力が増幅され、それによってフィールド上での素晴らしさを、より多くの人たちが理解するだろう。オオタニが快適な南カリフォルニアの地をホームだと感じているのは周知の事実」と伝えた。

　２つ目は、「ドジャースはオオタニに勝機を与える」という点だ。「オオタニはこれまで一度もポストシーズンに出場していない。野球ファンとして特別な何かが奪われている気がしないでもない。稀有な才能が10月（ポストシーズン）のステージでプレーする機会を、もうこれ以上、先延ばししたくない」として、11年連続でポストシーズンに進出しているドジャースほど、最適なチームはないと指摘。「ベッツ、フリーマン、スミス、マンシーといった層の厚さ、莫大な資金力、優秀なファーム。ドジャースは来シーズン以降もプレーオフに進むのに十分な位置に付けている。オオタニが加入すれば、来シーズンのワールドシリーズ優勝候補になるかもしれない」と期待した。
  「大きな動きを見せる時が来た」というのが３つ目の理由だ。「ドジャースのファンはいつものようにレギュラーシーズンを制しながら、格下と思われる相手に何度も敗れているポストシーズンにうんざりしている。23年はレギュラーシーズンの勝利数が『16』も少ないアリゾナ・ダイヤモンドバックスにスイープされ、ファンの不満が最高潮に達した。来シーズンに向けてチームを改善する手法はいくつもあるが、ファンを活気付けるには、何か記念碑的な大型補強が必要だ」として、まさに大谷の獲得がそれに当たると見ている。

　４つ目は、「タイトルがすべて」という項目を挙げた。「目覚ましいレギュラーシーズンの勝利と同じくらい、ポストシーズンの挫折が記憶に刻まれている。ドジャースは11年連続でプレーオフに進出したが、その間にワールドシリーズのタイトルを獲得したのは2020年の一度だけ。ドジャースがもう一度頂点に立つため、“負の連鎖”を断ち切るためには、できる限り補強に全力を尽くすべきだ。オオタニとの契約ほど、それに見合うものはない」と断言した。

　最後の５つ目は、「すべてはこのために進んできた」というトピックだ。「ドジャースが本命と目されているのは、潤沢な資金を持つ球団であり、以前からこのタイミングでオオタニを獲得しようとするプランがあるように見えるためだ。ドジャースは長期的な給与の柔軟性を維持するため、シーガーやターナー、シャーザーら才能ある多くの選手をFAにし、彼らは他球団と高額契約を結んだ。2025年以降の契約があるのはベッツとフリーマンだけ。昨オフは１年契約とマイナー契約にこだわり、大きな支出を控えている。こうした動きは、今オフにオオタニと契約する流れに見える」と記し、「あとはオオタニと契約するだけだ」と、大谷のドジャース入りを願った。

　大谷の有力な移籍先はドジャース。米メディアが盛んに報じる組み合わせは、はたして実現するのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】大谷翔平はドジャースかエンジェルス以外ならカブスかレンジャーズに？ 山本由伸はメッツ？ GM会議の顛末を米記者明かす「オオタニの代理人は別のホテルに…」

【関連記事】ア・リーグMVPは大谷翔平の受賞が濃厚「競争相手がオオタニなのは、シーガーとセミエンにとって不幸な出来事」

【関連記事】「チームメイトになりたい」大谷翔平の加入をドジャースのマンシーが期待「迎え入れられたら素晴らしい」