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現DeNAオースティンとの大乱闘、チームメイトの車に動物の糞を...大谷に背番号17を譲ったケリーは球界屈指の変わり者<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.12.14

メジャー12年間でプレーオフに9度も出場し、世界一も2度。大舞台の経験は大谷よりずっと豊富だ。(C)Getty Images

メジャー12年間でプレーオフに9度も出場し、世界一も2度。大舞台の経験は大谷よりずっと豊富だ。(C)Getty Images

 新たにドジャースへ加わった大谷翔平に背番号「17」を譲り渡したことで、日本でも一躍注目を集めているジョー・ケリー。実は彼は、個性派揃いのメジャーリーガーの中でもひときわ異彩を放つ変わり者だ。彼の強烈エピソードをまとめてみた。

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▼チームメイトの車に動物のウ●コ!?度を越した「イタズラ好き」
 カーディナルス時代、あるチームメイトにイタズラを仕掛けられたケリー。「俺様にやってくるとはいい度胸してやがんな」と思ったのかどうか、かなり過激な復讐に打って出た。

 その選手が試合に出場している間、密かに駐車場に行き、バッグにどっさり入った動物の糞を彼の車に放り込んだのだ。チームは直後に遠征で出たため、蒸し暑い真夏のセントルイスでウ●コまみれの車が1週間も放置されることになった。ケリーいわく、このイタズラは今に至るまで自身の最高傑作だという。

▼SNSで自主トレ動画を公開も...
 2020年、コロナ禍でシーズン開幕が延期になった時、多くの選手たちが自主トレに励む姿をSNSで公開していた。ケリーもその一人だったが、その動画がいかにも「らしい」内容だった。

 新たにチェンジアップを習得しようと、自宅の裏庭で投球練習に励むケリー。だが、投球はターゲットを大きく外れ、何と寝室の窓を破壊してしまった。「やばい......」と呆然と立ち尽くす姿は、昭和の小学生そのもの。この様子を夫人がインスタグラムに投稿して大きな話題を集めた。

 実は、そもそもケリーは荒れ球が有名な投手。彼のことをよく知っているファンは「まあ、そうなるよな......」と妙に納得したものだった。
▼でも実はかなりの武闘派でもある
 レッドソックス時代の18年4月、ケリーはヤンキース戦で大乱闘を巻き起こした。相手は現在、DeNAで活躍中のタイラー・オースティン。その試合で、オースティンが二塁へ併殺崩しの“殺人スライディング”を仕掛けたことへの報復として、ケリーが157キロの速球をぶつけたのだ。

 ドジャース移籍後の20年には、アストロズ戦でアレックス・ブレグマンとカルロス・コレアに危険球を投じ、さらにコレアを三振に仕留めた後にも相手を煽りまくって5試合の出場亭処分を受けた。

 これは、前年オフに発覚したアストロズのサイン盗み問題を受けてのもの。ケリーにしてみれば、アストロズの選手たちが“不起訴”を条件にサイン盗みを認め、その罪を尊敬するアレックス・コーラにかぶせたのが気に入らなかったらしい。

 ちなみにオースティンとの乱闘事件後、ボストンでは「JOE KELLY FIGHT CLUB」と書かれたTシャツが売り出されて大人気を博した。

 他にも、キャンプ中に特殊メイクで別人に成りすましてチームメイトに取材したり(仲間たちは最後までケリーと気づかなかったという)、プレーオフの大事な一戦を前にした国歌斉唱で相手選手と「どっちが最後まで立っていられるか」競争をして審判に怒られたりと、カラフルなエピソードには事欠かない。

 どこか飄々としているのも魅力で、ヤンキースとの乱闘事件では、オースティンがマウンドへ向かって突進する中、「Let's Go」とクールにつぶやいていた。来シーズンもいろいろと面白いネタを提供してくれるに違いない。

構成●SLUGGER編集部

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