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大谷翔平の”元通訳”水原一平氏の違法賭博は35年前の「MLB最大の汚点」に匹敵!? 米記者は「球界最大の賭博スキャンダル」と辛辣ジャッジ!

THE DIGEST編集部

2024.03.23

大谷(右)の元通訳である水原氏(左)の違法賭博疑惑に関して、MLBが本格的な調査に乗り出した。(C)Getty Images

大谷(右)の元通訳である水原氏(左)の違法賭博疑惑に関して、MLBが本格的な調査に乗り出した。(C)Getty Images

”元相棒”の違法賭博疑惑を巡る一連の動きは、MLBの歴史の中でも最大級の衝撃トピックかもしれない。

 MLBは現地3月22日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)の通訳を務めていた水原一平氏が、違法賭博に関与した疑いで調査を開始したと発表した。衝撃のスキャンダル事件は本格的な捜査が行なわれる。

 事の発端は現地20日に米紙『Los Angels Times』と、米スポーツ専門局『ESPN』のスクープだった。水原氏が違法賭博と窃盗の疑惑を受けて球団から解雇されたとの第一報を打つと、日米メディアを中心に瞬く間に拡散。波紋はいま現在も広がっている。

『ESPN』によると、被害額は少なくとも450万ドル(約6億8000万円)とも報じられ、大谷の口座から違法ブックメーカーへ資金が流出していることが米連邦捜査局(FBI)の捜査により判明し、水原通訳が違法賭博に関与していたと疑惑の目を向けた。

 当初、同局の取材を受けた水原通訳は「大谷に頼んで借金を肩代わりしてもらった」と説明していたが、翌日には「彼はこのことを知らなかったし、一切関与していない」と自身の発言を撤回。大谷が所属する弁護士側は水原氏が「巨額の窃盗に及んだ」と告発し、「オオタニは自身の口座から違法ブックメーカーへお金が振り込まれていた事実を知らなかった」と報じられている。

 同通訳は韓国・ソウルで行なわれたサンディエゴ・パドレスとの開幕戦を終えた後、クラブハウス内でドジャースの選手やチーム関係者に「すべては自分の過ち」と頭を下げて謝罪。「自分はギャンブル依存症だった」と衝撃の告白をしたという。
 
 水原通訳が違法賭博に関与していた事実が明らかになれば、メジャーリーグの規則違反となり、処分対象となる。ゆえに、現地メディアは連日のようにこの事件の続報を報道している。

 AP通信の野球ライターであるロナルド・ブルーム氏はMLB歴代最多の通算4256安打を記録しながら、野球賭博への関与により1989年に永久追放処分を受けたピート・ローズ氏の事件を引用しながら、今回の一連の騒動は「野球界最大の賭博スキャンダル」と断言。当時のメジャーリーグを震撼させた「最大の汚点」に匹敵すると言及している。

「MLBの調査でピート・ローズ氏が1985年から87年にかけてシンシナティ・レッズの選手兼監督時代に何度も自分のチームにお金を賭けていたことが判明し、同氏は89年に永久追放された。オオタニの元通訳であるイッペイ・ミズハラの事件は、それ以来となる米球界最大の賭博スキャンダルだ」

 現地時間22日(日本時間23日)、MLBは公式声明で「ニュースを通じてショウヘイ・オオタニとイッペイ・ミズハラに関連する疑惑を認識して以降、情報収集に努めている。本日、我々の調査局(DOI)はこの件に関する正式な調査プロセスを開始した」と発表。球界のスーパースターを陰でサポートし続けた相棒の黒い闇に捜査のメスが入る。

構成●THE DIGEST編集部

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