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「正気の沙汰じゃない!」MLBトップの打率.371、唯一無二の14二塁打を叩く大谷翔平に喝采止まず!“元通訳”の影響を感じさせない鋼のメンタルに脱帽も

THE DIGEST編集部

2024.04.25

大谷は9回に大飛球となる3本目の二塁打を放った。(C)Getty Images

大谷は9回に大飛球となる3本目の二塁打を放った。(C)Getty Images

 止まらぬ打棒に驚嘆の声が止まない。

 現地4月24日、敵地で開催されたワシントン・ナショナルズ戦に大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)が「2番・指名打者」で先発出場。6打数3安打2打点と猛打が爆発し、チームは11対2で完勝を収めた。9回には、左翼フェンスをあわや越えるかと思われた大飛球を放つ場面があった。

 大谷は初回、高めの速球を強く引っ張ると打球は右中間を破る二塁打を放ち、これで9試合連続安打をマーク。打球速度は115.6マイル(186.0キロ)を計測する痛烈打で、この一打をきっかけにドジャースが幸先よく先制点を挙げた。

 さらに5点リードで迎えた8回1死二塁、大谷は外角のストレートを捉え、再び鋭い打球が右中間を抜け、チームに貴重な追加点をもたらした。

 勢いはなおも続く。ドジャースは9回2死からアンディ・パヘス、ムーキー・ベッツが連続ヒットで一、三塁と好機を演出し、打席には大谷。この試合6度目のバッターボックスに立った日本人スターは相手5番手マット・バーンズと対峙した。

 大谷はカウント1-1で迎えた3球目、高めのストレートを豪快にスイング。左中間に打ち返したボールは大きな放物線を描き、ぐんぐん加速。3試合連発弾かと思われた打球だったが、惜しくもフェンスに直撃。だがこの試合2打点目を挙げ、今季お決まりの両手ポーズを笑顔を交えながら、二塁ベース上で披露した大谷にベンチの仲間は大興奮。一発は逃したが、MLB最多となる今季14本目の二塁打に敵地の観衆も沸いた。
 
 大谷は26試合を終えて、両リーグトップの39安打。さらに打率.371、長打率.695、OPS1.128もメジャー全体で1位を快走するほど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。打撃絶好調の背番号17には現地メディアも唸り声を上げる。米データ会社『Codify Baseball』の公式X(旧ツイッター)は「ショウヘイ・オオタニは、今年すでに14二塁打だ。他のMLB選手は、まだ9本以下しか打っていない」と指摘。大谷がメジャー唯一の二桁プレーヤーだと強調した。

 他にも、異色な経歴を持つコメンテーターから拍手喝采が届いている。2006年トリノ五輪のカーリングでニュージーランド代表の一員として戦い、引退後は野球をはじめ数多くのスポーツイベントで司会や解説業として活躍しているハンス・フラウエンロブ氏だ。

 同氏は自身のX(旧ツイッター)に大谷が9回に放った特大の二塁打を共有すると、「ショウヘイ・オオタニの身に起きた1か月前のことを考えると、これは信じられないことだ」と言及。シーズン開幕直後に世界中に波紋を広げた元通訳・水原一平氏の違法賭博スキャンダル(のちに銀行詐欺の疑いで同氏は訴追)の影響をまったく感じさせないパフォーマンスに驚きを隠せず、「まったく彼は正気の沙汰じゃないよ」と漏らすほど、日本人スターの鋼のメンタルに脱帽している。

 前日の9回には2試合連続の6号ソロ弾をかっ飛ばし、今季メジャー最速、ドジャース史上でも最速となる打球速度118.7マイル(約191キロ)、飛距離450フィート(約137メートル)の本塁打を右翼スタンド2階席に突き刺すほど、現在バットは好調。破竹の勢いに、日米の興味は尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

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