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移籍後10登板連続無失点!12球団を渡り歩く30歳左腕を変身させた“魔改造工場”ドジャースの「意外なアドバイス」<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2024.06.14

バンダは5月中旬のドジャース加入以降、10登板続けて無失点と意外な好投を続けている。(C)Getty Images

バンダは5月中旬のドジャース加入以降、10登板続けて無失点と意外な好投を続けている。(C)Getty Images

 他球団で力を発揮できなかった選手を次々に生まれ変わらせ、戦力に仕立て上げる手腕に長けたことで知られるドジャース。そんな“魔改造工場”の最新ヒット作が、5月中旬に加入したアンソニー・バンダだ。

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 ガーディアンズの3Aから移籍してきた30歳の左腕は、5月19日の今季初登板から10試合連続無失点。過去2年続けて防御率6点台だった男に、一体何が起きたのだろうか。

 バンダによると、ドジャース加入後に球団スタッフから受けたアドバイスが大きかったという。MLBネットワーク・ラジオに出演したバンダはこんな風に語っている。

「紙に箱を描いて、『ここを攻めよう』と言われたんだ。それを実践して、うまくいっているというわけさ」

「箱」とはストライクゾーンのこと。つまり、積極的にゾーンで勝負してストライクを先行させる投球を求められたということだ。「キャリアを振り返ると、細かい制球を意識しすぎてカウントを悪くしてしまっていた」バンダにとってはかえって「目から鱗」だったようだ。
「何も変える必要はない。左からの97~98マイルでとにかくゾーンを攻めればいい」――細かいことをあれこれ考えるのではなく、シンプルな投球が最も自分の強みを生かせるというわけだ。

 これまで、エバン・フィリップスにスイーパー、ライアン・ブレイジャーにはカッターを多投するモデルチェンジを施して生まれ変わらせたドジャース。だが、バンダに対してはまったく違うアプローチで成功に導いている。“魔改造工場”の引き出しの多さには恐れ入るばかりだ。

 かつてはフューチャーズ・ゲームに出場するなど、期待のプロスペクトだった時期もあるバンダだが、故障もあってチームを転々。ドジャースが実に在籍12球団目となる。流浪の果てにたどり着いた強豪球団で、遅咲きのブレイクを果たせるだろうか。

構成●SLUGGER編集部

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