専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

カブス今永昇太がメジャー自己ワースト4回途中11安打10失点でKO降板…防御率1.89→2.96の急降下に米騒然「コテンパンにされた」

THE DIGEST編集部

2024.06.22

今永はメジャー自己ワーストとなる11安打10失点を喫した。(C)Getty Images

今永はメジャー自己ワーストとなる11安打10失点を喫した。(C)Getty Images

 完膚なきまでにKOされた。

 現地6月21日、シカゴ・カブスの今永昇太が今季8勝目をかけてニューヨーク・メッツ戦に先発登板したが2回までに3本塁打を浴びる大乱調で、3回0/3を投げて11安打3奪三振10失点のメジャー自己ワースト記録を更新する散々な投球内容で降板した。

 前回はメジャー自己最多となる103球を投げて7回4安打6奪三振1失点で7勝目を飾った今永。しかし、この日は立ち上がりから制球に苦しんだ。初回に先頭のフランシスコ・リンドーアに左二塁打を許すと、次打者に四球を与えて無死一、二塁のピンチを背負うと、3番のJ.D.マルティネスに148キロの速球をバックスクリーン左に運ばれる先制3ランを浴びた。

 仕切り直しを期した2回も苦闘は続く。先頭のフランシスコ・アルバレスに2球目の速球を初回とほぼ同じバックスクリーン左にソロ本塁打を打たれた。さらに、2死一塁から2番ブランドン・ニモにも初球を左中間へ運ばれる2ランを献上した。

 メジャーで初めて1試合3ホーマーを浴びた今永は悪いリズムから抜け出せず、3回にも連打から1点を失った。4回も続投したがメッツ打線に捕まり、簡単に3連打を打たれて8点目を失ったところで日本人左腕は無念の降板。結局1アウトも奪えず、滅多打ちされた背番号18の無惨な姿に本拠地リグリー・フィールドは騒然となった。
 
 今永のKO劇は米記者の間でも話題となっている。メッツ専門メディア『Metsmerized Online』のマシュー・ブラウンスタイン氏は「ショウタ・イマナガは防御率1.89でこの日を迎えた。しかし彼は今日の午後、防御率2.96でマウンドを降りた」と伝え、警戒していた日本人左腕の大乱調に驚きを隠せなかった。同じく米紙『New York Post』のメッツ番記者であるマイク・ピューマ氏も、「ショウタ・イマナガの防御率は、今日のメッツ戦で1.89から2.96に跳ね上がった」と予想外の展開だと、自身のX(旧ツイッター)に報告した。

 米専門メディア『Jomboy Media』は「ショウタ・イマナガはメッツにコテンパンにされている」と記し、メッツ打線に打ちのめされて渡米後最悪の数字を叩き出したと酷評している。

 前回登板とは、まるで別人のような日本人ルーキーのピッチングにシカゴのファンは動揺している。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】メジャー初の3本のアーチを浴びて首をひねる今永昇太
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号