こうなると、もう“史上最強のラッキーボーイ”と呼んでもいいのではないか。
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ドジャースのベテラン遊撃手ミゲル・ロハスのことだ。日本でもすでに報じられているが、実はドジャースは今季、ロハスがヒットを打った試合で23試合連続勝利という驚異のジンクスを継続している。
6月24日(現地)のホワイトソックス戦では、大谷翔平が3打数0安打2三振と苦しめられた剛球左腕ギャレット・クローシェイから4回にセンター前ヒットを記録。7回にはレフト線へツーベースを放ち、先制点の起点となった。この回、相手のエラーがらみで2点を先制したドジャースは、結局3対0で勝利した。
MLB.comのサラ・ラングスによると、1シーズンの“不敗神話記録”では、2010年のカルロス・ペーニャ(当時レイズ)の20試合を抜いてすでにメジャー記録を更新しているという(1901年以降)。
ロハスの“不敗神話”がファンの間で強烈に印象付けられたのは18日のロッキーズ戦だろう。4対9で迎えた9回表、それまで3打席無安打だったロハスは無死一塁で打席に立つと、ライト前へヒット。そしてこの後、ジェイソン・ヘイワードの満塁弾、テオスカー・ヘルナンデスの2アウトからの逆転3ランでドジャースは歴史的な逆転勝ちを収めた。 ロハスがジンクスに気付いたのは6月7日~9日のニューヨーク遠征中。「ヒットを打つたびに、勝ちが決まったように思えてくる」と今では本人もノリノリだが、同時に「最終的には、僕がヒットを打ったかどうかは問題じゃない。最も重要なのはチームが勝つことだ」と語るところが、いかにも真面目な彼らしい。
ゴールドグラブ受賞歴こそないが、球界屈指の好守には定評のある守備職人。開幕直前に遊撃転向が決まったムーキー・ベッツの試合前練習に毎日のように付き合い、アドバイスと激励を送り続けた。
ベッツだけではない。三塁のマックス・マンシーいわく「ミギー・ローは毎日、俺の(守備の)良かったと悪かったところを教えてくれる。ちゃんと俺に説明責任を負わせるんだ」。実質上のコーチ兼任選手と言ってもいい存在で、本人も引退後は「監督になりたい」という願いを持っている。
そんな縁の下の力持ちが、ベッツの故障離脱後に今度は“主役”としてチームの勝利に貢献する。ロハスの“不敗神話”は、ある意味でドジャースの強さの本質を象徴する記録と言ってもいいのかもしれない。
構成●SLUGGER編集部
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6月24日(現地)のホワイトソックス戦では、大谷翔平が3打数0安打2三振と苦しめられた剛球左腕ギャレット・クローシェイから4回にセンター前ヒットを記録。7回にはレフト線へツーベースを放ち、先制点の起点となった。この回、相手のエラーがらみで2点を先制したドジャースは、結局3対0で勝利した。
MLB.comのサラ・ラングスによると、1シーズンの“不敗神話記録”では、2010年のカルロス・ペーニャ(当時レイズ)の20試合を抜いてすでにメジャー記録を更新しているという(1901年以降)。
ロハスの“不敗神話”がファンの間で強烈に印象付けられたのは18日のロッキーズ戦だろう。4対9で迎えた9回表、それまで3打席無安打だったロハスは無死一塁で打席に立つと、ライト前へヒット。そしてこの後、ジェイソン・ヘイワードの満塁弾、テオスカー・ヘルナンデスの2アウトからの逆転3ランでドジャースは歴史的な逆転勝ちを収めた。 ロハスがジンクスに気付いたのは6月7日~9日のニューヨーク遠征中。「ヒットを打つたびに、勝ちが決まったように思えてくる」と今では本人もノリノリだが、同時に「最終的には、僕がヒットを打ったかどうかは問題じゃない。最も重要なのはチームが勝つことだ」と語るところが、いかにも真面目な彼らしい。
ゴールドグラブ受賞歴こそないが、球界屈指の好守には定評のある守備職人。開幕直前に遊撃転向が決まったムーキー・ベッツの試合前練習に毎日のように付き合い、アドバイスと激励を送り続けた。
ベッツだけではない。三塁のマックス・マンシーいわく「ミギー・ローは毎日、俺の(守備の)良かったと悪かったところを教えてくれる。ちゃんと俺に説明責任を負わせるんだ」。実質上のコーチ兼任選手と言ってもいい存在で、本人も引退後は「監督になりたい」という願いを持っている。
そんな縁の下の力持ちが、ベッツの故障離脱後に今度は“主役”としてチームの勝利に貢献する。ロハスの“不敗神話”は、ある意味でドジャースの強さの本質を象徴する記録と言ってもいいのかもしれない。
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