ナ・リーグ優勝決定シリーズ第５戦のニューヨーク・メッツ対ロサンゼルス・ドジャースが現地10月18日、シティ・フィールドで行なわれ、メッツが12対６で大勝。対戦成績はドジャースの３勝２敗となり、勝負は第６戦に持ち込まれたが、現地記者からはワールドシリーズ進出に王手をかけていたドジャースのデーブ・ロバーツ監督の投手起用に疑問の声が上がっている。
  　まずゲーム中から話題となっていたのは、先発ジャック・フラハティを続投させた３回の場面だ。初回にピート・アロンゾに先制の３ランを浴びた右腕は、２回にも０点に抑えたものの無死から二塁打を許すなど不安定な立ち上がりをみせていた。そして３回には、アロンゾ、ジェシー・ウィンカーに連続四球で無死一、二塁のピンチを招くと、６番スターリング・マルテに走者一掃の２点適時二塁打を浴び１－５に。その後もマウンドを託されたフラハティだが、さらに３本のタイムリーを許して、この回５失点のビッグイニングをメッツに献上してしまったのだ。

　この采配には日米のファンからも非難の声が数多く寄せられていたが、現地記者も猛烈に批判。米放送局『ESPNロサンゼルス』に出演するブレイク・ハリス記者は３回の投手起用について、「私はただ驚いている。今日仕事をこなせるなら、第6戦がブルペン戦だなんて誰が気にするだろうか。２点差の試合だった。その回にジャック・フラハティをマウンド上で死なせたのは許しがたいことだ」と綴り、結果的に序盤から苦しい展開となっていたフラハティを見殺しにした采配に怒りを隠せない。また、この投稿の直前には「このイニングを始める前に誰かがウォーミングアップをしていないというのは全く意味がない。先頭打者か２人目の打者が出塁した瞬間に、彼は交代させられるべきだった」とも綴り、ブルペンの準備不足も指摘していた。

　試合は大量リードを許したあとに、６－10と一時４点差まで詰め寄っただけに、同記者も「ドジャースが得点すればするほど、ジャック・フラハティをマウンドで死なせるという決断は悪いものとなってくる」と痛烈に批判。一方、専門メディア『Dodgers Nation』は試合終盤に「デーブ・ロバーツはいつジャック・フラハティを変えるべきだったと思いますか？」と疑問を投げかけると、やはり「考えるまでもない。３回に投げるべきではなかった」「２回のあとだろう」「３回に最初の２人に四球を出した時に考えるべきだった」と、采配に多くの否定的な意見が寄せられた。

　また、同メディアは続く投稿で「デーブ・ロバーツ監督は、ドジャースがメッツに12対6で敗れた後、ジャック・フラハティが先発時に体調を崩していたことを明らかにした」と試合後の指揮官のコメントを明らかにすると、ファンからは「じゃあ休ませてあげてくださいよ」「分かっていたなら、なぜ先発させたんだ！」「じゃあ、ブルペンデーは今日だったんじゃないのか？」「なぜそんなに引っ張ったんだ？ デーブ・ロバーツは体調が悪かったに違いない」「ワールドシリーズを逃したら、ロバーツは責任を問われる必要がある」などと、指揮官を非難する声であふれかえっている。

　第６戦へと持ち込まれたナ・リーグ優勝決定シリーズは、現地20日（日本時間21日）に舞台をドジャー・スタジアムに移して行なわれる。第６戦でドジャースは満を持しての“ブルペンデー”で臨むことになりそうだが、はたして指揮官の決断はどう出るだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】大谷翔平＆真美子夫妻の“仲睦まじいツーショット”写真を厳選してお届け！

【動画】ドジャースvsメッツ戦のライブ映像に“超大物”が映り込む！

【画像】大谷翔平の妻、田中真美子が輝いた“現役バスケ選手時代”を厳選フォトで！ 貴重なショートカット時代も